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統合失調症の抑うつ

統合失調症の場合に抑うつ的になるのも分かるところはある

被害的な幻聴が聞こえるところは了解できないところだけれど
そのような幻聴が聞こえていたら
さぞかし抑うつ的になるだろうということは了解できる

ただでも抑うつの種が多いこの世界に生きて
その上に幻聴とか妄想とか自我障害とかが重なっているのだから
抑うつも無理もないことなのだ

また、現実把握が悪くなって、人が言ってもいないことを言ったと思い込んだりすれば、
相当打ちのめされるだろうと推定はできる
どうしてそんなにも現実を歪めて認知しているのかについて了解はできないけれど
そのように現実を認知していたら、生きにくいだろうし、八つ当たりもしたくなるだろうし、
他人に理解されない言動をとってしまうことも了解できないでもない
これは統合失調症と性格障害との重なる部分になる

しかしまた一方で
統合失調症の原因Xが
そのまま直接、抑うつの原因になっている可能性はあって、それを統合失調感情障害と呼んでいる

昔の非定型精神病の一部のようなものだ

ーー
昔の非定型精神病は
統合失調症+躁うつ病+てんかんのいろいろな組み合わせ、というような広義のものから
狭義には、幻聴妄想のような、現実把握の低下があって、その上に、抑うつが原発性にあり、
しかも、生理周期とかにかなり影響されるなど、身体的要員も大きく作用している、そんな病態

もう少し専門的に言うと
精神病のように現実把握が悪くなるけれど、時間がたつとすっかり元に戻るケース
これは症状は統合失調症、経過は躁うつ病ということになる
また、抑うつ時期を何度か経過しているうちに、だんだんレベルダウンするケース
これは症状が躁うつ病で、経過が統合失調症ということになる
その他、脳波異常が関係していたりもする

こんな場合にはどんな薬もある程度効果がある
多分脳神経細胞を保護することになるので
どれでもそれなりに効くのだろうと思う

ーー
統合失調症の場合には陰性症状と呼ばれる部分があって
それと抑うつとは
当然区別できるはずなのだが
それは理念としてであって
現実にクリアーカットかと言われると
なかなか難しい

やはり経過や了解可能性を参照したくなるわけで
しかしそれはDSMの流儀では禁じ手である

禁じ手を平気でやっていて
反省をしないのは
感じていないのか感じていても理由があって抑圧しているのかよく分からない


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