キレイを武器にしない
綺麗な人はいるもので
誰からも綺麗だと言われ
羨ましがられたり恋のメールをたくさんもらったりする
そのうちに
このキレイが私の武器なんだと思うようになると
誰もがはまる落とし穴だ
キレイしかない人になる
そんな人が実はたくさんいる
そうではなくて
キレイは一回忘れて
なにか他の能力で勝負する
お勉強でもスポーツでも
粘り強さでも思いきりの良さでも
セリフをきちんと覚えるとかそんなことでも
そして他の人と
ぎりぎり同点だということになったら
そのときはじめてキレイで得をするのがいい
実力が同じならキレイな方がいいと自然に思うから
それはいいように思う(甘いかな)
同点だった人には気の毒だが
同点まではきちんと努力して勝負したのだから
文句はないだろう
わたしがプレイヤーだったとして
全く私と同じ実力があって
なおかつ大変な美人だったら
素直に席をゆずると思う
美人だからと下駄を履かせたらいけない
履いてしまった本人もその先が大変だ
履かせた人の評価も下がる
みんな気まずい
綺麗さを実力と混同したらいけない
綺麗さが実力そのものの世界もあるが
全然おすすめではない
綺麗ということは実は他人の目に依存しているということで
全然自立できないのだ
まあまあ綺麗という人は少し上を向くと大変不幸になる
少し下を向いていればほどほど幸せになれる
ーー
恋は若い人にはいいものだと思うが
たったそれだけのものだ
愛のきっかけでしかない
誰でもいいというわけにも行かないから
とりあえず目に見える部分の差異を見つけて
それを綺麗と名づけて、恋をするのだけれど
まあ、それだけのことだ
年をとると内側の本当のよさが分かってくる
(はずだけど)