人間は逆境に磨かれる
人間は逆境に磨かれるのは事実だと思う
逆境に直面したとき
その状況と自分を含めて
全体をたとえば5メートルくらい離れて
幽体離脱みたいな感覚で見つめてみるのも役に立つ
映画を見ている気分でといえばいいかもしれない
野球の試合でピッチャーをしていて打たれだすと気がせいてしまうものだが
靴ひもでもいじって30秒でも1分でも頭の中の映像を止めたり早送りしたりして
この映画はどういうシナリオかななんて思ってみることだ
焦っているときは何も思い出せないこともあるが
何も思い出せないということは重症なのだと思いとどまり
まず状況をはっきり見ようと考えてみる
観察しないことには始まらない
事実を誤認していることもあるかもしれない
勘違いは意外に多い
上司に怒鳴られている時も
「お、お、やられてるなー」などと幽体離脱してみる
もちろん具体的に方策があればそれをするのがいいけれど
ほかに方法がない場合も多いのだ
カウンセリングで話して少しだけ気持ちが落ち着いて元気が出るのもそんな事情だと思う