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重ね着症候群(layered-cloths syndrome)

capital-gate-tower-3.JPG

キャピタルゲートビル/Capital Gate 
もともと傾いているビル 
ピサの斜塔よりももっと傾いている

ーー
これで思い出したのだが
精神医学の世界で重ね着症候群というものがある
前景に種々の精神症状が存在するが、背景に発達障害がある場合を言う。

私は重ね着という言葉で伝えるよりも 
「傾いた二階建て」と形容した方が豊かな形容だと考えている
今ひとつパッとしない用語だけれど 
Capital Gate Syndrome でどうだろうか


まず人間の精神構造は二階建ての建物だと考える 
子供の頃が一階部分で
性的発達が生じて二階部分になる

フロイトの初期の精神性的発達論は二階建て部分の障害を指摘したものだと考えられる
フロイトの論は一階建て部分はまっすぐである

仮説として
発達障害のない統合失調症や躁うつ病は一階部分は真っすぐに立っていると思う
発達障害があると一階部分が曲がって立てられる
性的発達に伴い一階部分の曲がり具合を訂正しようとして
二階部分が逆方向に曲がったりする

我々はその状態像を観察する

たとえば一階建て部分が右15度くらい曲がっていると
それを訂正しようとして逆に左15度くらい曲がって伸びて行く

2階建て部分だけを見ると左15度曲がっているのだけれど
それは1階が右に15度曲がっているからで
その発達自体は補償的な意味合いがある

1階が右15度の状況で2階が真っすぐになると結果としてはうまくない
改造しようとして1階を曲げてしまうと今度は2階部分が曲がってしまう
容易ではない

早めに治療を始めればなんとかなるかもしれないことは
理解していただけると思う


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