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タクシーの空気

タクシーに乗って考えた

比較的狭い
エアコンが入っているので窓は閉まっている
外気は取り入れていると思うが
運転手はずっとこの空気をすったり吐いたりしているわけで
そう考えると運転手の吐いた空気を私が吸っているような気もする

と思い始めて思いつかなければよかったと後悔した
息を止めてしまいたかった

ーー
別のタクシー運転手は
客待ちをしていて
明らかに居眠りをしていたようで
行き先を寝ぼけて聞いていて理解できない様子だった
こんなに分かりやすい場所を指定しているのに
何を悩むことがあるのだろう
印刷物を見せると縦にしたり横にしたりしていた
もうだめだと思い差し障りの無い理由をつけて敬遠した

何事にも限度がある

立派なタクシー運転手さんもいるので一緒にされるのも嫌なことだろうと思う
最近は比較的良い運転手さんに当たっていたが
今日は行きも帰りも苦しい思いだった

ーー
昔の社会はこのような人たちをどのように処遇していたのだろうか
適材適所にも限界がある

それでもなお適所を考えなければならない

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