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オイディプスは、欲望の普遍性であり、世界史の産物である

オイディプスは、欲望の普遍性であり、世界史の産物である。――しかし、それにはひとつ条件があるのに、フロイトはそれをみたしていない。オイディプスは、少なくともある点まで自己批判をすることができるということが、その条件なのだ。世界史自身が、その偶然性やその特異性、そのアイロニーやその自己批判といった諸条件を克服することがないとすれば、この世界史はひとつの神学にすぎない。
(G・ドゥルーズ/F・ガタリ『アンチ・オイディプス(下)』宇野邦一訳,河出文庫,2006年,p.110)



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