畑と種
巨人が阪神能見を打って勝ったのであまりにうれしくて後輩と新橋で飲んだ
やれば出来るんじゃんといい
なぜ今まで負けていたのかといい
今日のように継投で勝てばよかったのだといい
それにしてもホークスの杉内、和田、摂津、馬原などの投手陣を見ると
他のどのチームも勝てそうにない
店ではナツメロが流れていて
キョンキョンの渚のはいから人形
キュートなヒップにスキドキッ
とかいって
ーーー
ーーー
いま調べたら上のようだが
聞いたところでは
男の子って少し悪い方がいいの
女の子って少しハデな方がいいの
という対比だった
ーーー
それで思ったのだが
男と女はどうだったらいいんだろう
後輩の意見では次のようになる
ーーー
男について昔三高と言われた
高身長、高学歴、高収入
この三つの中では高身長が比較的DNAに近い
高学歴はDNAと環境の両方、
高収入は環境かもしれない
選んでいるのは環境なのかDNAなのかと考える
ーー
女性の立場で言うと
君を守るとか家族を守ると口で言っても信じられない
信じられるものはなんだろう
たとえばいますごく餌を集めているオスも
来年はだめかもしれない
気が変わるかもしれないし
衰えるかもしれないし
気候が変わって彼のテリトリーにはドングリが実らないかもしれない
今年など熊だって人里に出没するくらいだ
今すごく収入の高いプロ野球の彼も
故障するかもしれない
日ハムのダルビッシュとホークス斉藤だとどっちと言われて
決めなければならない場合もあるはずだ
何しろ昔のほうが狭い社会でみんなが顔見知りである
直接比較されていたはずだ
財産があってもそれを女のために使ってくれるという保障はないし
むしろ多くの男性は浮気をして気持ちが移る
特に妊娠期間中はどうしようもない
女性には共通の心理があるので
どうしてももてる男性ができてしまい浮気をしてしまう
ーー
女性にとって男性の必要要素はDNAである
いまその男がどうなのか、適応がいいのかどうかは短期的なことで
長期的には自分の子供達がどのような性質を持つかが大事だ
その点で言えばやはりDNA主義が正しいのであって
どんなDNAであるかは家柄を見れば分かるのだが
よくないことに人類はとっても乱婚傾向にあり
特にY系統の正当性は怪しい場合が多い
お父さんに似ていない次男坊さんがたくさんいる
お母さんも一発目から浮気はしないようだ
男性がどのように気持ちが変わっても事故にあっても
女性は子供を育てればいいのだ
運が悪ければ男がいてもどんぐりは手に入らないし
運がよければ男性なんかいなくてもどんぐりは手に入る
どんな子供が生まれるかを考えると
DNAを重視することになる
すると身長がいい目安になる
体重はむしろ現在の餌の多さとか
怠惰な生活習慣を反映している
ーー
一方で世間では背の高い女性は、残念なことに好まれない
それよりも胸とか尻、太ももの脂肪成分がアピールになっている
つまりDNAではなくて現在の適応である
今現在餌を沢山食べているから脂肪が付いている
消化吸収もいいので脂肪がつく
それは妊娠出産の能力を示している
つまり男性は身長ではなく脂肪で女性を選択している
男性にしてみればとりあえず産んでくれなければどうしようもないのであって
まず産んでくれるためには適度な脂肪がいい目安になる
ただ、全体に太ってしまうと現在妊娠中かもしれない
これはとても危険な信号で
たとえば、お腹の出っ張った女性を好む男性の遺伝子があったとして、
たぶんその男は妊娠中の女性と恋愛ばかりするので
決して生き残らない
自ずとお腹の出っ張った女性は除外される
胸、尻、太ももに脂肪が乗っているとして
出産までこの先一年くらいの間
脂肪がどうなるかには敏感な反応を示す
これから増えるようなら歓迎で
減るようならだめということになる
ということは時間微分してプラスになっている女性を選択するはずで
いくら脂肪があっても徐々にしなびていく様子は、よくない
ぶどうでもりんごでも
だんだん充実していく途中と
ピークを過ぎてだんだんしなびていく途中とは区別がつく
同じ重量でも時間微分が違う
明日、一年後と、もっとよくなるかもしれないという期待値がワクワク感なのだ
太股部分の時間微分がマイナスになっているのはたとえば真木よう子などだ
胸は赤ん坊と競合して必ず負ける
性器とお尻はそれぞれに独自の用途がある
太ももは単純に筋肉という以外に用途がない
しかも人体の中で最大最強の筋肉である
独占できてしかももっとも愛すべき要素に満ちている
嫌悪する要素が全くない
汚されない領域である
脂肪の時間微分の最適指標であり
妊娠出産能力をよく示している
ーー
子供のミトコンドリアは女性のセットが入ってしまうわけだし
女性遺伝子はかなり重要なのだと現在は知られているが
昔は女性にも遺伝子があるなんて知らなかったわけで
だいたいは女は畑で男は種だというイメージだった
長い時間のDNAの法則を人間の意識はなぞるはずなのである程度の正しさがあり
女は畑で男は種だというイメージを説明する理論がそのうち登場すると思う
現在はそのようなことを言えば性差別主義者だと攻撃されるのでよくない
ーー
YとXでいうとYにしかない部分はやはり直接Yが影響する
どちらでもいい部分は多いだろう
XXの組み合わせだとどちらの形質でもまあ問題はない
するとXYを総合して男性の形質がやや重要であることは容易に分かる
昔のように男は種で女は畑と100％は言わないが
ややそのように言えるとは思う
孫から言うとYがあればそれは父の父からだとはっきりしている
Xがあればそれは誰からなのかはっきりしない
ーー
人間は人間の子供達を見て、また牧畜の育種の結果を見て、
また植物の生育を見て、漠然と遺伝学を構想していただろう
優秀なオスの息子が優秀だという法則
これは日本天皇家も譲らない法則である
簡単にいえばやはり女は畑で男が種だ
女は脂肪という栄養があればいいだけでDNAには関係がない
肥沃な土壌であればひまわりでも麦でもいいわけだろう
そのような考えになるのは
昔、妊娠と出産がほとんど命がけの仕事だったからだと思う
男性は種の淘汰に非常に強くさらされている
女性は最大でも10回に満たない程度の
出産の機会をうまく捉えるようにするのがいいはずだった
男子相続制の天皇家は性差別主義者に対してどのように申開きするのか知らせないが
以上のような事情がある
ーー
話は元に戻って
女の子は少し派手な方がいいというのは
現在の環境に恵まれているということだろう
男の子は少し悪いほうがいいというのはDNAの何かを感じているのだろうと
後輩は断定していた
付け足して言うと
女の子は胸と尻と太股が少し派手な方がいい
男の子は背が高くてすこし女に手が早いほうがいい
ということになる
ーー
そこで後輩の女子高生太もも理論が登場する
彼女の理論では制服に包まれた肉体はもちろん一度も太ったことがない
注意深い女は妊娠以外に太ることはない
そして彼女には充分な環境があり子供を妊娠して出産するに充分な準備と意欲がある
そのことを告知するためには
まず自分は痩せていること、腹は出ていないことをアピールし
その後に太ももは日々張りつめつつあることを主張すべきだ
お腹が張りつめるのはまずい
男性は、女が経産婦でないこと身体機能に問題がないこと
出産する意志がありしかも処女ならば申し分ないという判断基準を持っている
その点では痩せた女子高校生がむっちりした白い太腿を見せて歩くことに
大いに理由があるのだそうだ
8丁目にいるお姉さんが笑うのも楽しいが
日々しぼんでいく人なのでそこは悲しい
日々膨らんでいく太ももの、白くて、静脈が透けて見えて、ひんやりした皮膚そのものが
命の象徴であり
セックスシンボルである
膝から下はストッキングで隠すとしても出すべきところは太ももの脂肪なのだ
ところで後輩の彼女によると
女性も若いうちは匂いがいいそうだ
