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君ならで誰にか見せん梅の花いろをも香をも知る人ぞ知る

和歌が恋愛の大切なアイテムであった時代、
花を歌うことは、花のように咲く女を讃えることであった。

女も自分を花として詠んだ。

あなた以外の誰にも見せません
梅の花の色も香も
そのよさを知っているのはあなただけ

ということになるが、
大人の社会では、

あなた以外にはこの梅の花を見せません
私の花の色も香も
そのよさを知っているのはあなただけ

となるだろう
こどもには梅の花のことだよと言っておけばよいのである

いろをも香をも
という場合、
控えめに言えば、肌の色、黒髪の香り、という程度であろうか。
無論、幅広い解釈を許容するし、
それはその人の体験の深まりによるのだ

このような大人の文化は好ましい



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