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崇徳院 別の歌 うたた寝は……

うたた寝は 荻ふく風に 驚けど ながき夢路ぞ 覚むるときなき

うたたねならば
荻を吹き外を渡る風に
目が覚めたりもするものであるが、
人生という長き夢路は
覚めるときがない

と解釈され、まことに素晴らしい。

長き夢路で見る夢は
どうしたらよいものだろう
夢と捨てておくには苦しすぎるが
時がたてばすべては夢に過ぎないと分かってもいるのだ

人は覚めたままで人生という夢を見るのだ

*****
崇徳院という特別な人が
ながき夢路ぞ 覚むるときなき
と歌うのは尋常の言葉ではない

それを文芸として保存する日本人もまた尋常ではない

人生という長い悪夢はどうやっても醒めない

悪い人生がうたた寝に見る夢であったならと思うわけだ

しかし変わりはない
夢も物語も人生も変わりはない

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