「涙ぐむ」「物忘れ」で発見されるうつ病も
「涙ぐむ」「物忘れ」で発見されるうつ病も
精神科医がうつ病を診断する際は、次の3つの軸に注目するのが一般的である。
(1)抑うつ気分
憂うつ、寂しい、悲しい、自分を責める、孤立感といった気分があり、その程度も強く、長く続いている場合である。ひどい場合には「もう死んでも構わない」といった希死念慮も見られる。診断のポイントは、客観的には「それほど深刻にならなくてもいいのに」と思える状況でひどく悲観的になり、しかも周囲の理解や励ましに耳を傾けられない、という点である。涙ぐむことが多くなるのも特徴の一つである。
(2)精神運動抑制
精神運動抑制とは、「精神機能の抑制」と「運動性の抑制」を合わせた総称である。
精神機能の抑制では、忘れっぽい、覚えることが苦手になる、頭が早く回転しない、自分では決定できない、集中力がなくなるといった軽い認知症に似た症状が出現する。実際、「主人が最近ぼけてしまったみたいで…」と、奥様がご主人を連れてきて、面接してみると精神機能の抑制が前面に出たうつ病だったという事例もある。こうしたケースは「仮性痴呆」と呼ばれる。
これに対して、運動性の抑制とは、何もやる気にならない、おっくうである、面倒である、などの症状をいう。一般に、「うつ病では、病状が悪いときは自殺の心配はないが、少し良くなったときが危ない」といわれるのは、悪い状態では運動性の抑制があるため「死ぬ気にもならない」からである。
(3)身体症状
うつ病では身体症状が見られるため、内科をはじめとした身体科を受診することが多い。うつ病の身体症状には、食欲不振、体重減少、頭痛、頭重感、腰痛、肩こり、不眠(特に早朝覚醒)などがある。そのため、検査をしても異常所見が認められない身体症状では、うつ病を疑った方がよい。こうしたうつ病は、身体症状という仮面を被ったうつ病という意味で、「仮面うつ病」と呼ばれることがある。精神科医以外への啓発として使われる言葉である。
表1 うつ病の症状
憂うつ、気分が沈む、楽しくない、悲しい、淋しい、涙もろい、自責感、孤立感 など
2 精神運動性抑制
精神性の抑制:物覚えが悪い、忘れっぽい、決断できない、考えがまとまらない、集中力がない、持続力がない など
運動性の抑制:何もしたくない、億劫だ、面倒だ など
3 身体症状
食欲不振、体重減少、頭痛、頭重感、腰痛、肩こり、不眠(特に早朝覚醒)
※ その他
自殺念慮、日内変動
これら3つの軸の症状に「日内変動」が見られることが多いのも、うつ病の特徴である。最も多いパターンは、朝のうちは何もやる気が起こらないが、午後になるとだんだん良くなり、夜になると全く普通の状態になるが、翌朝になると再び何もやる気が起こらない、というものである。こうしたうつ病は、朝方に症状が強いという意味で「モーニング・デプレッション」(morning depression)と呼ばれる。
うつ病の治療については次回解説するが、最近ではSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)が第1選択である。
夏バテの漢方治療
六君子湯 :心窩部のつかえ、四肢冷感、胃がチャポチャポいうなど
十全大補湯:全身倦怠感、顔色不良、手足の冷え、皮膚乾燥など
清暑益気湯:全身倦怠感、尿量減少、自然発汗、手足の熱感、下痢など
補中益気湯(ほちゅうえっきとう) | 全身倦怠感、四肢倦怠感、寝汗 |
---|---|
六君子湯(りっくんしとう) | 心窩部の痞え、四肢冷感 |
十全大補湯(じゅうぜんだいほとう) | 全身倦怠感、皮膚乾燥 |
清暑益気湯(せいしょえっきとう) | 全身倦怠感、尿量減少、自然発汗、手足の熱感、下痢 |
二酸化炭素取引
老齢日本が生き残る方法はあるのか
若者がいない国でどのように活路を見出したら良いのか
これは、株価が下がると分かっている時点でどのように行動すればよいかと同じ問題である
空売りをすること
ーー
二酸化炭素の排出枠を取引しようという先進国にだけ都合のいい提案があって
京都議定書になった
同じようなことをやる
2013年くらいで世界各国の人口を登録し
全員に背番号を付けておく(マイナンバー)
新しく赤ん坊が生まれたらどこかから背番号を買って来て付けなければならないことにする
日本ではどんどん人口が減少するので
人口枠が余る、それを資源として売ることができる
ご遺族はそれを生活費とすることができる
たとえば食料枠も設定することができる
2013年の食料消費量を登録しておく
老年者ばかりになればあまり食べなくなるので
日本の枠は次第に余るようになる
食料枠がほしい人にはそれを売る
水資源も同様
全世界の飲料水の使用枠を固定・設定し、その権利を売る
このようにしておけば
人口爆発は止められるし、食料不足も水不足も止められる
もちろん、そんなことは無視してやりたい放題する人間もいるだろうから
厳罰に処するために
国連主導による警察と軍隊を大幅に強化する
マイカードはマイクロチップにして体に埋め込み
死亡したら取り出して売る
マイカードに対して生存権を認め
食料と水の権利を認め、教育の権利も認める
資源と人口の不均衡はいつか大問題になるのだから
備えておくほうがいい
その点では日本は有利である
人口が減少するのだから
そこを最大限有利なカードとして活用したいものだ
ーー
それは与太話としても
高齢者孤独死はすでに現在、珍しい風景ではない
幸せで充実した老後が
どのようにしたら描けるのか、暗い気持ちになる
精神科専門医師募集
謹賀新年2012-1-1
新橋心療内科は2012-1-4から開始
品川心療内科は2012-1-5から開始です
よろしくお願いいたします。
こんなにも親身になってくれた人
未来を恐怖し、過去を後悔する
それは恐怖につながる。
恐怖症は未来の病理である。
パニックは不安の極端な形で、未来型である。
中井久夫氏は徴候型知覚という言葉を提唱していて、
わずかの徴候から、
未来を、それも多くは、悪い未来を予測する知覚能力で、
敵が来たとか、嵐になるとか、
微細な徴候をとらえる。
統合失調症型の人間に特徴的である。
これも未来の病理である。
過去を後悔して、
取り返しがつかないと悩む。
それはメランコリー型うつ病の特徴である。
これは過去の病理である。
PTSDのフラッシュバックは過去が現在に蘇る。
過去型の病理である。
てんかんは現在型の病理である。
過去にくよくよしないし、未来にくよくよしない。
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過剰に予測する人と
過剰に振り返る人と。
最近では、
会社恐怖のうつ病という人がいて、
それは未来を恐怖しているうつ病ということで、
どう見ても、定義からいって、矛盾しているように思われるが、
恐怖症は現在症で、うつ病は根本にある病理と考えてもいい。
*****
恐怖症は、妄想と違うのかといわれれば、難しいところもある。
その怖いものが、蛛ではないのに「蛛」だというなら、妄想幻覚であるが、
蛛を蛛といって、「怖い」というなら、妄想はないように思うが、
それを妄想ではないとどうして言えるだろう。
高所恐怖なら恐怖症だが、
平地恐怖は妄想ということになってしまうのかもしれない。
異性恐怖は妄想かもしれない。
被害妄想との境界線は難しいところがある。
症状は恐怖症で、
性格構造はメランコリータイプとか、
そんな言い方もできる。
しかし昔ながらの言い方で言えば、
メランコリータイプは恐怖症を症状とはせず、
むしろ過去を悔いることを根本とする。
そこの変化が現代的と言えば現代的だし、
うつ病ではないと言えばうつ病ではないとも言えるところだ。
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最近は、過去を悔いる人にも、未来を恐怖する人にも、効く薬があって、
まことに便利である。
だから、病理が相互乗り入れするのも、特に問題は、ない。
変えられるものと変えられないもの
変えられるものは変える勇気をください
我が恋は ゆくへも知らず はてもなし あふをかぎりと 思ふばかりぞ
宗教の宗派対立のようなもの
それは合理的判断の問題ではなく
ましてや実験で片をつけられるような問題でもない
どの組織でも同じ類型の不毛な対立が生じてしまうというのは
仕方のないことなのだろう
たぶん
ネット時代にうつ病という言葉が指し示すもの
もともとは、そんなにがっかりする状況でもないのに
すごく落ち込んで哀しくて眠れないし食欲もなくておかしいなあ
という時に使った。
もしそのような状況になったとして、普通では起きないような反応が起こっているという意味で、
うつ病を精神病に含めていた。
ここしばらくの動向を見ていると、
そのような意味で了解不能な事態ではなく、
それは大変でしたねえという意味でのうつ状態をもうつ病という言葉を当てて、
抗うつ剤を出して、実際に役に立っている。
だからもう精神病という範囲ではない。正常反応が起きているだけだからだ。
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恋人と別れたとか
ペットが死んだとか
そのような場合にうつ状態になることは昔からもちろんあった。
正確にはそれはうつではなくて、正常の悲哀反応である。
ペットが死んだのでうつ病になりましたという場合は、
ペットが死んだ分の、当然起こる悲哀反応をまず考えて、
それでは説明しきれないうつ状態部分がやはり残ってしまう場合に、
うつ病と呼んでいたわけである。
*****
最近はそのような反応ではなく、たとえば仕事での慢性持続性のストレスにより疲れ果て、
不眠となり食欲不振となり
憂うつで悲しくて好きなことにも興味がなくなり
疲れやすくて集中困難になったなどという場合にうつ病と名付けている。
この場合は神経細胞が疲れて働かなくなっているというだけで実際は精神病ではない。
たぶん、昔なら労働組合が動いて、労働環境の改善を交渉したものだろう。
現在は残業時間管理でも見られるように、労働者が自らの生きる権利を半ば投げ出す形で
労働に命を捧げている。
神経細胞を反復して刺激すると、ある回数以上は反応しなくなる。
入力しても出力しなくなる。
筋肉だと刺激しても収縮しなくなる。
感覚系でも同じで、同じ刺激を定常的に続けると、感覚しなくなる。
感覚系ではこのような比喩も使える。
大きな音を聞いたあと、しばらく耳が聞こえなくなることがある。
でもまたあとで聞こえるようになる。
これは悲哀反応に近いものだ。
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そんなわけで、脳神経細胞が、慢性持続性のストレスにさらされたとき、
ある限界点を超えると、脳神経細胞は反応を停止する。
それがうつ病である。
昔なら疲労といっただけだろうと思う。
従って、治療は、まず休息をとり、睡眠と食事を確保して、神経細胞の回復を待つ。
それでよい。待つ間はかなりつらいものだから、薬も使い、お医者さんのお話も聞く。
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正常の反応の範囲に入るとは言っても、
やはりうつ病になる人とならない人はいるので、
なる人にはそれなりの条件などがあるのだと思う。
たとえば性格要因であり、
昔はメランコリータイプであったが最近はナルシスティックタイプである。
そんな人が慢性持続性のストレスにさらされて限界を超えたとき、
現代的うつ病が発生する。
実態としては、脳神経細胞の休止である。
筋肉で言えば、マラソンのあと、筋肉が動かない状態である。
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慢性持続性のストレスにさらされて限界を超えたとき神経細胞が休止する
それはいつの時代でも変わらない。
どのようなストレスがあるのかは時代と地域による。
休止したときに何と呼ぶかはまた時代と地域による。
治療はおおむね休息とおまじない程度の薬または栄養剤だったろうと思う。
depressionという語感は、好景気のあとでの後退局面ということで、
精神異常の意味はあまりないかもしれない。
むしろ定期的に必然的に訪れるものという意味合いになるだろう。
経済学でいう好景気・不景気のようなものである。
慢性持続性のストレスが続くという場合、
職場側に強制されたのならば躁状態ではないが、
自分から進んでというならば躁状態が疑わしい。
そしてしばしばうつ状態の前には躁状態が存在することが多い。
従って、うつ状態の予防のためには躁状態を予防することが有効である。
Playback Part 1
硝子坂
http://www.youtube.com/watch?v=aBV6Jq5jNgY&feature=related
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昔を思い昔の歌を思い出す日々である
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カウンセリングと出会い
国の基準以下だから大丈夫
「脱中心化」とか「距離を置くスキル」
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ながむれど 心は晴れず 春の夜の つきせずものを 思ふ身なれば
春の夜は
猫もニャーニャー鳴いている
あれはオス同士がちょっとした勝負をしているらしい
春の夜は人間も内部から突き上げてくるものがあるらしく
行動に移す人もいれば
家持のように考え込んでしまう人もいるようだ
オキシトシンなど変動があるようだ
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ながむれど 心は晴れず 春の夜の つきせずものを 思ふ身なれば
みをつくし こころをつくし 花びらの 妻を愛せば しずくも散るか