トンデモ情報
新聞にもネットにもテレビにも週刊誌にも
トンデモ情報はたくさんあり
いったいどういう構造になっているのだろうと思う
トンデモ情報のそれぞれを見ていると
よく似ていることがあり
それは多分、一つの組織が、ひとつのノウハウを横展開させているのだと分かる。
別のネタが見つかれば
同じ手法で展開できる。
新宗教、自己啓発、本当の自分探し、メンタルタフネス、このあたりが
横展開だろう。
組織的で、たいていは、アメリカ流に元がある。
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そうしたビジネス系とは少し違って、
ビジネスとしてもこれは弱いだろうというものもある。
それでもなんだか宣伝が続いているのはどうしてなんだろう。
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心理系、カウンセラー、セラピスト、コーチングとか、この分野では、
どうもふざけているのではなくて、
本気で自分のやっていることが役に立つと思っている妄想系の人もいるらしい。
妄想をケアされているうちに
ケアする人と同一化して
活動を始めるのだろうと思う。
よくあることだ。
人間は自分を間違っていると考えることは原理的にできない。
「自分は間違っている」と語る人がいたとして、その言葉そのものは正しいと信じているのである。
それぞれの人がそれぞれの
知能、体験、その他を総合して、自分なりに正しいと思うことを生きているわけで、
なんとまあ、見事なものである。
特に現代では、何が正しいかは、本人の自由である。
それぞれの特殊な正しさを裏付けてくれるたくさんのトンデモ流派が用意されている。
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新聞がトンデモ情報に一面を公告として売るのはやめて欲しい。
何とかならないものかと思う。
SL広場の近くでクリニック
新橋のSL広場の近くでクリニックをやっていると
日本人の平均とはずいぶん違う集団を見ていることになる
新橋の第一ホテルの脇を用もないのに散歩する人はいない
渋谷とか青山とは根本的に違う
みんな仕事に来ている 最高に緊張している
その仕事の内容も みずほ、NTTはじめ 各企業の 管理部門である
そのような人たちの中に 軽い認知症が混じると これはかなりくっきりと目立ってしまう
お年寄りの多いクリニックでは このような 効果はないだろうと思う
逆に 軽い認知症疑いを診察して 今日のわたしのような違和感を感じているということは
普段わたしの接している 集団が どのように特殊なものかを示しているのだろう
たいていは 自分のことを説明して A4一枚に すっきりまとめることができる
能力が低下していると行っても、その程度は充分に残っているのである
つまり、不調とは言え、平均的知能よりはずっと上なのだ
外資金融に生きる対人関係の世界、M&Aの世界に生きる疲れと消耗感、
通信密度を飛躍的に上げる研究をしているメンバーの間で起こっている心理的事件、
8丁目的報われなさと割り切りの人間観、
モデルと写真家の関係、
テレビ局的不条理の世界、
医学書出版担当の涙、
青山で店を張る緊張、銀座で店を維持する三代目の苦労、
合併ですぐに名前が変わる会社、ぎりぎりの不動産屋、
ちょっと目が届かなくて部下が100億円の損を出したあとの処理を一日でする総合商社、
仕えない大臣が来た時の役所の苦労、
毎週一人ずつハリウッドスターのインタビュー記事を書いている記者さん
銀行で、この部門に来たと言うことは、出世は終わったと言うことかと、周りにもられるつらさ、
国際企業特有の、英米育ちと東南アジア育ちの抗争、
実に濃い世界である。