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時代が変わっても本質は変わらず

企業の人事も産業医も認知行動療法とかリワークプログラムとか
簡単に言うわけです

で、朝頑張って出席するといきなり卓球です
そのあとは卓球についての反省会です
卓球は面白くないし
順番待ちだけ長くて嫌ですというと
否定的認知,一面的思考と断定されて、認知療法に導かれます

うんざりして朝行かなくなると
朝行かせるのはリワークの仕事ではないから
まだ早かったんですねと言われておしまい

また来たらリワークをしてあげると言われる

ーー
あのウォークマンの会社も,あの通信の会社も,
精神疾患については見切りを付けていて
企業内の精神科診療所を閉鎖して
治療もリハビリも外注している

心療内科にいたっては一時的に存在したことさえ、ない

ーー
会社内で生かすことよりも
お金を払ってもいいから
別の場所に行って欲しいというのが
本音らしい

ゆっくり休んで完全に治せという
その言葉に二つの意味がある

ーー
まあ、酒飲み話の延長だと思って聞いて欲しいんだが
企業にとって精神病者は役に立つのかということ
役立たずの部長とどうなのかということ

金なら払うから来ないでくれと言われて当然の人たちなのか
会社の役に立つからぜひ戻ってきて欲しいと思われて然るべき人たちなのか

そうなれば
精神科で働く人の仕事としては
精神病者は企業の役に立つのだということを証明しないといけないわけだ

利益の原則には反するが
温情で給料と場所を
確保してくれというのか

そうではなくて
本当に精神病者は企業活動に役に立つのか
という問題

そしてその延長には
社会全体にとって精神病者は役に立つのかという問いもまた横たわっているのだ

企業にも社会にもマイナスだから排除しているのか
あるいはそれは誤解であって、実は本質的に役に立っているのか

それは私が15年前に真剣に問いかけた問いであって
その後も真剣に答えられてはいない

ーー
精神障害者をどうするとかこうするとか
総理大臣や医師会会長が本気になればずいぶんと前進することもできるはずだ

今のところ政治力のない人達の
独占的な語りになっている

知恵のある者は語らない
知恵のないものは調子っぱずれに少しだけ語る
広大な無関心が支配している

ーー
しかし目標は簡単である
精神障害者を雇用しておけばソニーはいい会社になってサムスンを抜き返すことができると
証明すること

それができなければ
論理の外挿にはなかなかひどい世界が待っている

ーー
その証明の手始めに
精神科関係者は自分たちで雇用を創出して
精神疾患者たちは経済成長力もあり幸せ生活力もあることを
積極的に証明すべきではないか

会社に雇えといわないで
自分で雇えばいいのだ

復職可能と診断するならば
自分の職場で雇えばいいはずだろう

ーー
人事も産業医も外部に投げる
投げられた側は職員を雇って卓球の番をさせて置く

時代が変わっても本質は変わらずだ

ーー
飲んでいて
こんな話をして
すぐに忘れる
記憶は5分くらいしか続かない
それでいい

今眠っているこの男にも理想はあったが
社会はそれを受け入れなかった
この男にとってはそれでいいし社会にとってもそれでいい
お互いに妥協はない

この男は今眠っているが
社会は今も走り続けている
男を取り残して疾走し続けている

ーー
男は一周遅れの人を助けようと考えたのだが
あっという間に二周遅れになり
どんどん新しい一周遅れの人が発生している
そのたびに病の軽症化が指摘され
社会の締め付けの厳しさが指摘され
そのサイクルを何度でもくり返している

四周遅れとか五周遅れの人から見れば
一周遅れはじつに普通の景色なのである

ーー
しかしそう言ってもいられない
ギリギリの妥協点を模索すること
それはいつの場合でも有効な対策である

ーー
精神病が増えているという
精神科医が増えているのと比例している

自殺が増えているという
自殺を数える人と比例している

ーー
本気でいうと
私は精神病者は単に脳が壊れているのではないと思う
どのような変化が100年後に有益なのか
変化のプールを常に形成しておくことが人類にとって死活的に有益なのだ

それは壊れているのではなく試みているのである

だから私はその試みに伴走するコ・ワーカーである

ーー
精神と魂は別のもので
精神病は窓ガラスが曇っているだけで
中に住んでいる魂は
しっかりとすべてを体験しているのだと思う


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