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科学

我々が科学と呼んでいるものは
たとえばロケットを飛ばして正確に軌道に乗せるとか
大砲を打って3キロくらい先の建物を破壊するための軌道計算をするとか
そんなことをイメージするとして

推論の各プロセスが完全に正しいかどうかは実はよく分からなくて
途中で二回間違えて結果としてぴったりあっていたとか
X*3とX+3で間違えていたのだけれどXが3だったから
結果は6で同じだったとか
いろいろあるわけだ

でも最終的には目的を達成すればまずまずいいわけで
痛いのが治ればいいし
寒いのが暖かくなれば用は足りる

その点でよく分からないのは文科系の営みで
最終的な結論のつじつま合わせさえ要求されていないようで驚く
もちろん、途中経過はでたらめである
で、なんの役にも立たない
それでも何かしているのが驚きである


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集団的に統合失調症だったとしたら

統合失調症の妄想は
了解不能で説得不可能な固い信念ということになるけれど
客観的に正しいかどうかは問われていないわけです

ということは
みんなが妄想を共有したらどうなるかという話になります

予想されるように
もちろん、みんなで妄想を共有しているときは,その妄想を共有しない人が、統合失調症になるわけです
「どんなに説得しても,変な考えを変えないんだ」と嘆かれることになります

ですから
正しく考える知性なのではなくて
みんなと同じように考える傾向でしかないわけですね

このような同調性を強く持つ集団と
異質性を広く許容する集団とがあって
違いの分析になるのですが

考えてみれば
異質であることを許容するという思想を強く強制している文化とも言えるわけで
簡単ではないんですね

ーー
大集団の中で自分だけ違う考えというのは
なかなか悩むところですが
これが夫婦になると全然違うわけです

たった二人ですから
多数決をしても決着はつかないわけです
ですから
夫婦間での話は、どちらが問題なのかと言い出すといろいろ難しい

それで世間では夫婦間のことは特別に「痴話喧嘩」と名づけてなるべく他人は触らないようにしているわけです

大抵は社会的不適応が明らかになるので周囲にも事情はわかるのですが
なかには妄想性人格障害とかパラノイアとかと名付けられるケースがあります
(この場合の特定の仕方は厳密ではありません)

夫婦間でだけ異常なのですが
それ以外の人たちに接するときは異常を露見させないわけです

また子供に対するときだけ異常という人もいます
この場合、子供が自分の親が異常だと気づくには
学校に行ったり、付き合いが拡大していくまで待たないといけませんから
相当に時間がかかります
なかなかややこしいことになるわけです

ーー
他人全般に対して普通らしく振舞う能力があるのなら
夫婦間でも親子間でも
一時的に普通らしく振舞う能力があるだろうと予想しますが
どうやらそうではないようです

なぜなのか、分かりません


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孤独

孤独だなあとためいきも出るが
こうして書く場所があるのだから
完全な孤独ではないわけだ



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ふわふわ毛糸をくるくる巻き巻き

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いらないUSBメモリに入れるべきもの

次の記事は実にまめな性格が出ていてすばらしい
容量がメモリサイズの半分に収まるようにします
の提案がすばらしい
http://www.lifehacker.jp/2009/05/090529usb_1.html

後半のリストを眺めてみたが、わたしは一個も使っていない
*****
今や、みんな持ってるUSBメモリ。特にライフハッカー読者の方は、ほとんどの人が持っていそうです。しかも、1つや2つじゃないのではないでしょうか。何個くらいUSBメモリは持っていますか?持ってるUSBメモリは全部ちゃんと使ってますか?

大体、常に持ち歩くデータ用のUSBメモリは1つで十分ですよね。でも、デスクの引き出しやオフィスのキャビネットの中には、何のデータが入ってるか分からないものやら、友だちが昔くれた古いものやら、とにかくもらいもののUSBメモリが溜まってたりすると思います。そんな余ったUSBメモリは、携帯用ソフトウェアパッケージにしちゃいましょう。

どういうことかと言うと、いらないUSBメモリに、使える便利なソフトを入れておくのです。ノートパソコンでUSBメモリから色んなアプリを使っているのを見たり、この記事に書いているような内容に興味を示した人には、ソフトウェアパッケージにしたUSBメモリをすぐにあげるようにしています。

ソフトウェアパッケージUSBメモリの作り方のポイントは、自分のメインコンピューターのミニチュア版を作るようにするということです。パソコンの中に、128MBとか256MBのような、メモリの小さなUSBメモリ用のフォルダを作っておきます。すぐにUSBメモリにコピーできるように、そのフォルダの中には、そのメモリに入るだけのファイルやデータを入れます。その時、できるだけ容量がメモリサイズの半分に収まるようにします。USBメモリをもらった人が、その中身をコピーするために自分のパソコンの容量を空けなければいけない時に、USBメモリに入れられるようにするためです。

以下のリストは、上からサイズの小さいもの→大きいものへと順番に並べてあります。128MBのリストにあるものは、全部入れて128MBのUSBメモリに入るということです。ですので、256MBのUSBメモリには、128MBフォルダ+256MBフォルダのものが入ります。

USBメモリに入れるアプリの条件は2つあります。まず、自分が毎日使っているお気に入りのアプリであること(FirefoxやEverything)。もう一つは、自分は日常使いしていないけど、オススメできるアプリであること(Thunderbirdとか)。全てのドライブの中にはアプリのリストと、アプリの使い方や基本機能が書いてあるreadmeファイルと、そのアプリのサイトへのリンクも入れています。

では、早速リストをどぞー!

[ 128MB ]

  • PStart: USBメモリの中のソフトを簡単に起動できるランチャーソフト。
  • Firefox: みんな知ってる、みんなが大好きな拡張するブラウザ。
  • Notepad++: ちょっとしたメモやコーディングにも使えるテキストエディタ。
  • EjectUSB: USBメモリにアプリを移して取り出すソフト。
  • 7-Zip: 高圧縮率のファイル圧縮・解凍ツール。
  • ClamWin: インストール不要の携帯アンチウィルスソフト。
  • Easy Duplicate Finder: 使いやすい重複ファイル検索・削除ソフト。
  • Q-Dir: ウィンドウを4分割して参照できる、超簡単なファイル管理ソフト。
  • Everything: これ無しでパソコンは使えない、超高速インデックス作成ソフト。
  • Fast Copy: 超高速ファイルコピー・削除ソフト。
  • KeePass: 強力かつ優れたパスワード保護・管理ソフト。
  • U3 Removal Tool: USBメモリを誰かにあげる時は必ず入れるU3削除ツール。
  • VLC Media Player Portable: インストール不要の携帯版マルチメディアプレイヤー。

[ 256MB ]

  • FastStone Capture: フリーソフトとは思えないほど高機能なスクリーンキャプチャーソフト。
  • FileZilla Portable: 携帯版FTP/SFTPクライアントソフト。
  • ImgBurn: 素晴らしいCD/DVDイメージライティングツール。
  • JkDefrag Portable: 携帯版のデフラグプログラム。
  • JPEGCrops: JPEGファイルを劣化させずにトリミングできるツール。
  • Pidgin Portable: これ1つで様々なインターネットメッセンジャーができるソフト。
  • Sumatra PDF Portable: 携帯版PDFファイル閲覧・印刷ソフト。
  • Toucan: ファイルバックアップ・同期・更新ソフト。
  • WinDirStat Portable: ハードディスクの使用状況をビジュアルライズし、クリーンアップもできるソフト。
  • Eraser: ファイル完全削除ツール。
  • Irfranview: 音声や動画も再生可能な画像ビューワー。
  • System Information for Windows: あらゆる膨大なシステム情報を統合的に確認できるシステム情報ユーティリティソフト。

[ 512MB~ ]

  • Open Office: ワープロや表計算などMicrosoft Officeのファイルが使えるフリーのソフト。
  • Mozilla Thunderbird: Mozilaの多機能メールソフト。
  • Mozilla Sunbird: Mozilaのカレンダー・タスク管理ソフト。

 




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ウェブデザイナー 無料で使えるポータブルアプリ

http://www.designwalker.com/2009/10/portable-apps.html

ウェブデザイナーにおすすめの持ち歩けるアプリ 無料で使えるポータブルアプリいろいろ


出先で急な修正作業など、あまりあってはいけないのですが、どうしても今すぐに!という事態に陥った事のあるデザイナーの方々も少しはいらっしゃるのではないでしょうか?
そんなときに限って、必要なアプリケーションがラップトップにインストールされていなかったり…。
今回は、そんな万が一のときに備えておける、USBで持ち歩き可能な無料で使えるポータブルアプリをいろいろとまとめてみました。

GIMP Portable
出先でPhotoshopが使えない!そんなときにGIMP PortableがUSBファイルに入っていると安心ですね。

Portable Inkscape OS X
ベクターファイルを編集するにはPortable Inkscapeがおすすめですが…。OS X版しか見つけられませんでした。。

Blender Portable
3Dレンダリングまでポータブルになってるんですね。あまりウェブデザイナーの方々には関係のないツールでしたね。

Fotografix
Fotografixは、Photoshopの簡易版といったところ。ちょっとした修正ならこれでも十分対応できそうです。

Notepad++ Portable Edition
ノートパッドのポータブルエディションです。

Oiko CSS editor
CSS, (X)HTMLとXMLのエディターです。

Portable NVU
WYSIWYGエディターもついているオーサリングツール。

FileZilla Portable
FTP、FTPS、SFTPをサポートするファイル転送プログラム。

WinSCP :: Portable Use
こちらも有名なファイル転送プログラムのポータブル版。

XAMPP
Apache、MySQL、PHPやPerlなどをパッケージにしてまとめてくれているアプリです。開発用に使えそう。

Mozilla Firefox, Portable Edition
Firefoxも持ち歩いて、いつでも自分の好きなアドオンと一緒に使えます。

Chrome(ium) Portable
Chromeのポータブル版もありました。

Opera@USB
Operaをお使いの方はこちら。

Toucan
ハードドライブとUSBなど二つのドライブをバックアップ、同期してくれるツールです。

FastStone Capture
簡単にキャプチャーが取れるツールです。

7-Zip Portable
ZIPやGZIP、TAR、RARなどに対応した圧縮・解凍ソフト。

PortableApps.com – Portable software for USB drives
その他、まだまだ使えるポータブルアプリがたくさんありそうです。PortableApps.comに行けば、お気に入りのポータブルアプリが見つかると思いますよ!

Download Portable Freeware
App-Stickにも無料で使えるポータブルアプリがたくさん。人気順にも並べ替えられるので、使えるアプリをサクッと探せます。

ーー
そうなんですね
いま GIMP Portable を試している


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よくみられる認知の歪み

よくみられる認知の歪み

1 ) 自己関連づけ(personalization )
悪い出来事をすべて自分の責任にする.
(例) 子どもが希望校に進めなかったのは, すべて自分の養教育が悪かったと思う

2 ) 二分割思考(dichotomous thinking)
常に白黒をはっきりさせ, 中問の灰色がない.
(例) 完全でないと失敗と考える.

3 ) 選択的抽出(selective abstraction)
自分が関心のある事柄にのみ目を向けて, そこから結論づける.
(例) 木をみて森をみず

4 ) 過大視(magnification ) 一過小視(minimization)
自分の関心のあることは人きくとらえ, 自分の考えや予測に合わない郡分はこと
さらに小さくみる.
(例) 自分は話べただと思っているため, スピーチがうまくいかなかったときばか
り思い出し, 内容が良いと褒められたことを取るに足らないことと思う.

5 ) 極端な一般化(overgeneralization)
少ない事実から一般化する.
(例) 2 回ほど続けて失敗すると, 自分の人生は失敗の連続だと考える.

6 ) 情緒的な理由づけ(emotional reasoning )
そのときの白分の感情から現実を判断するなど.
(例) 落ち込んでいるとき, すべての状況を希望のないものに思う.

7 ) 肯定的側面の否定(disqualifying the positive)
(例) 自分の大きな長所を否定して, たいしたことないと無視する.

8 )~ べき思考(should statements)
~すべき,~しなければならないと考える.
(例) 主婦は完璧に家事をこなし, 子どもを育てるべきだ.

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患者さんとともに考える,認知行動療法

 

患者さんとともに考える,認知行動療法

――そのメソッド,エッセンスを日常診療に生かす

 
古川壽亮氏(名古屋市立大学大学院教授 精神・認知・行動医学分野)
樋口輝彦氏(国立精神・神経センター 総長)=司会
大野 裕氏(慶應義塾大学教授 保健管理センター)

 


 精神科に携わる医療者のあいだで,認知行動療法への評価,関心が高まっている。治療者と患者が対話をしながら,認知・行動をしなやかに再構築しようとするそのメソッドは精神疾患のみならず,慢性疾患,がんなど多くの疾患に応用の可能性がありそうだ。
 患者からの受療に対するニーズも高まるなか,治療者の育成が急務だ。
 このような折,待望の翻訳書籍『認知行動療法トレーニングブック』が刊行された。この出版に合わせ,樋口輝彦氏司会のもと,わが国の認知行動療法の第一人者である大野裕氏,古川壽亮氏に,認知行動療法とそれを取り巻く環境などについてお話しいただいた。

樋口 最近,外来を訪れるうつの患者さんは高い頻度で薬物以外の治療も希望されます。特に「認知行動療法をやってください」という患者さんがずいぶん増えました。この認知行動療法(Cognitive-Behavior Therapy; CBT)は,精神科の領域ではかなり広がってきましたが,まだ一般社会,精神科以外の医療のなかには,十分には広がっていないだろうと思います。
 私は,薬物療法,精神薬理学を専門としてきました。多くのうつ病の患者さんの治療過程で,難治性,薬物抵抗性のうつ,いったん薬物治療が奏功しても再発・悪化する例を経験するなかで,単独での薬物療法に対する限界を感じることもありました。
 そのような折,CBTの存在を知り,何か糸口のようなものを感じて強い関心をもっています。薬物療法と対比して,その有効性が見てとれる精神療法は限られていますが,エビデンスがしっかり蓄積されているCBTはその代表格です。
 今日は第一人者であるおふたりの先生をお招きし,CBTについて考えてみたいと思います。

■認知行動療法とは?

樋口 言葉としては「行動療法」「認知療法」,そして最も新しい概念として「認知行動療法」がありますね。その歴史を踏まえながら,これらの言葉の整理をしていただけますか。 大野 認知療法は,うつ病の治療のなかから出てきました。これは「認知」,つまり「ものの考え方,受け取り方」という部分に注目した治療法です。精神疾患や情緒的な問題を抱えている多くの方たちの認知には偏りがあります。そこを修正することで精神的,情緒的な問題を解決していこう,とするのが基本的な考え方です。
 認知理論は1960年代前半,ペンシルバニア大の精神科医,アーロン・ベックから始まりました。ベックが精神分析的な立場からうつ病治療の論理構成を行う途上で限界を感じ,それを発展させるための研究のなかで,うつの非適応的認知に注目し,それを現実的で柔軟なものに変えて問題に対処する認知志向的療法を提唱しました。
 基本的な認知行動モデルを図に示します(図)。
 「行動」は表在的な行動パターンであり,「認知」は頭のなかでの作業です。当初は異質なものとして見られていた「行動」と「認知」ですが,行動療法のグループも「認知も脳のなかでの行動である」という理解をするようになってきました。不安障害の治療では,行動に注目した治療はすでに効果が認められていましたし,それを認知療法に組み込むことでより効果が強まることがわかって,認知療法に行動をくみ込んだ治療がさかんに行われるようになってきました。
 認知療法は「実際の行動,経験,自分の考えの確認」という一連の流れをベースにしていますが,基本的にはベックに端を発する認知療法と,認知行動療法はそれほど違ったものではなく,現在ではほぼ同義と理解してよいでしょう。

■認知行動療法のアプローチ

樋口 ではCBTのアプローチについて,具体的な例を挙げてお話しいただけますか。

パニック障害に対するCBT


古川 先ほど大野先生もおっしゃいましたが,人間が状況に反応するとき,負の感情を「変えよう」と思ってもなかなか変えようがありません。ある程度コントロールできる“行動と考え方(=認知)”に働きかけて不快な感情を減らしていこうとするのがCBTですが,不安障害に対しては行動的技法が多くなります。  パニック障害を例にとります。まず行動面に対するアプローチは2つあります。1つは,パニック発作時には過呼吸からさまざまな身体症状につながっていきますので,正しい呼吸法を訓練し習慣的な行動を形成する訓練を行います。それから,パニック障害では半数以上が広場恐怖をもっているので,段階を踏んで,恐怖感を抱いている状況にみずから暴露することにより,「実は大丈夫なのだ」という経験を積み重ねていく方法です。
 加えて,認知的技法として「電車に乗る」「高速道路を運転する」などの本来おそろしくない状況をとても怖いことだと捉えてしまう「認知の歪み」,それがさらに不安をあおるという「考えの歪み」=「破局化」という思考のプロセスを正すように試みます。
 新しい行動を形成しようという技法,考え方のくせを変容しようとする技法,両面から治療を行うのが,パニック障害に対するCBTなのです。
大野 パニック障害,社会不安障害で著名なイギリスの臨床心理学者デビッド・クラーク(ロンドン大)は「怖いものは外にあるのではなく,自分の頭のなかにある。ところが,いかにも外が怖いように思ってしまう。本当にそうなのか,行動を通して確認する作業が必要になる」といいました。そこで行動面の技法が有効になってきて,「実際はそんなに怖くない。自分がつくりだしていたものだ」と気づく。その気づきが重要なのです。
古川 実は行動を通して認知を変容しようという試みで,そういう視点からも認知と行動は,表裏一体ですね。

うつ病に対するCBT


樋口 大野先生は,うつ病の認知療法に長く取り組んでおられますが,うつに対しては行動というより,純粋に認知そのものに対する働きかけなのでしょうか。 大野 うつ病の認知療法・CBTと,不安障害へのCBTには若干違いがあります。うつの認知の偏りは,3つの領域で起きるといわれています。自分自身に対して否定的になり,周りとの関係について否定的・悲観的になる。そして将来に対して悲観的になる。これを「否定的認知の三徴」(negative cognitive triad;ベック1963,1964)といいます。現実以上にネガティブな面ばかりを見て,どんどん自分を追い込んでいきます。
 ですから,うつの患者さんに対するCBTでは「自分はほんとうにだめなのだろうか? 自分はどの程度できるだろうか」という確認の積み重ねが必要になってきます。「自分を見つめなおす」という視点が入ってくるのです。
 不安障害では,何か怖いことが起こるのではないかという先に対する認知の歪みで,現場に足を踏み入れて確認をする作業が大切になります。うつの場合は過去を振り返って自己否定に向かっていますから,アプローチが少し違ってくるのですね。基本的なかかわり方としては,うつ病は励まさない。不安障害は,少し背中を押して,少し頑張って現場に出てもらうことになるように思います。
樋口 なるほど,わかりました。CBTのいくつかの側面,ひと口にCBTといっても対象によってアプローチには違いがあるというお話でした。

■EBMからみたCBT 再発率に有意差

樋口 では,CBTのエビデンスが現在どのくらい蓄積されているのか。そして他の治療法,特に薬物療法との関係でどんなことがいえるのかをお話しいただけますか。 古川 オックスフォード大学出版局から,各精神疾患に対する治療効果に基づき,対象疾患ごとに薬物・精神療法の推奨治療をまとめた『効く治療法』(Nathan PE & Gorman JM(Eds)A Guide to Treatments that Work, 3rd edition, 2007)という書籍が発行されています。
 このなかで有効な精神療法として挙げられているのは,統合失調症,双極性障害からはじまり,うつ病,不安障害,薬物依存,ADHD(注意欠陥多動性障害)にいたるまで,ほとんどがCBTとその応用です。
 薬物療法との比較で,明らかに効果がまさっているとされる対象疾患をご紹介しますと,ひとつはパニック障害に対する再発予防です。急性期における治療効果は,薬物療法とCBTはほとんど同じレベルです。しかし薬物療法の中断があると再発率が高まり,特にベンゾジアゼピン系の中断では,ほぼ間違いなく再発します。
 一方,CBTでは再発率は非常に低い。パニック障害は年余にわたる疾患ですから,長期的な治療効果という視点で,CBTのほうがすぐれているといえます。
 また,薬物療法との併用による有効例として,認知行動分析システム精神療法,CBASP(Cognitive Behavioral Analysis System of Psychotherapy)が挙げられます。これは慢性うつ病に特化したCBTです。無作為割り付け試験の結果,薬物療法とCBASPの併用群は,薬物療法単独群,CBASP単独群,いずれに対しても有意差をもって治療効果が認められています。このエビデンスは『New England Journal of Medicine』にも掲載されました。
 CBTは表面的で,人格を変えない,深部を変えないという批判もありましたが,今年発表された研究によると,境界性パーソナリティ障害に対して精神分析的精神療法とCBTとを比較した無作為割付臨床試験が行われて,3年後の寛解率が,精神分析的精神療法では20%程度なのに対し,CBTではその倍だったそうです。実際に,深いレベルにまで働きかける方法を,CBTはいままさしく手に入れようとしている,実際に効果があることを示す最新のエビデンスといえるでしょう。

樋口 古川先生から,慢性のうつ病に対しては薬物療法単独よりも,薬物療法プラスCBTがより有効だというお話がありました。
 議論を一歩進めまして,たとえば急性期のうつに対しても,軽症・中等症クラスであれば,CBT単独でも薬物療法とほとんど同等の効果が得られるという報告もあると聞いています。そういう部分を含めて,適応という面から少し整理していただくとどうでしょうか。
大野 イギリスのNICE(National Institute for Clinical Excellence)ガイドラインでは,薬物療法のコストを考えると,軽症のうつ病には薬を使わずに経過観察と記載されています。その場合には,CBT的な視点でアプローチをするのがよいでしょう。
 急性期で重症の場合には当然,薬物療法を考えますが,一方でCBT的な接し方も重要になってくると思います。薬とCBTの組み合わせ方が,大事になってきますね。
 また,不安障害の場合には,薬物の使用がかえって精神療法の効果を弱める場合もあります。この場合も,薬と精神療法の組み合わせ方を考えることが必要だと思います。
 視点を広げて,一般身体疾患の方のメンタルヘルス,精神的な状態に対しても,CBT的なアプローチは非常に有効だと思います。身体疾患をおもちの方で,うつ病を併発されている方は多いですし,不安も感じていらっしゃいます。そういった精神状態が身体疾患の予後や治療経過に及ぼす影響については,多くのエビデンスが出ています。
 そういった局面で,どう接していくのかを考えてみますと,単にサポーティブなだけではなく,患者さんの疾患認知,ストレス対処の方法に対する教育という意味で,CBTが生かされる部分は大きいと思います。

■協同的経験主義 さまざまな治療場面での応用

古川 がんにおいても,サバイバーが抱く再発への不安,新しい抗がん剤の副作用に耐えながらの生活に対する不安,より不安なく生活していくための援助,という視点で,CBT的アプローチが求められています。サイコオンコロジーでは乳がんなど比較的予後のよい,長期間生存されるサバイバーの方に対し,「構造化問題解決技法」という自己効力感を高める精神療法が行われています。  また,急性心筋梗塞の後にうつがあると,明らかに再発リスクも高まるし,生命予後も悪くなります。糖尿病でも,うつにかかると血糖コントロールが悪くなります。慢性の身体疾患のマネジメント,長期的なケアが必要な状態に対するCBT的なアプローチは必要ですね。今後は一般身体疾患も含め,すべての医療者にとって必要な技法になるのではないでしょうか。
大野 そうですね。先ほどCBASPの話がありましたが,慢性のうつの方は,自分で自分はだめだという自己確認を続けている。それをどう打ち破るかが大切なのです。
 これはうつだけではなくて,糖尿病の方たちも,「どうせ何をやってもだめだ」と食事のコントロールをしない,医師の指導も守らないということがあると思います。そのとき叱っても,患者さんとの関係は悪化するだけです。どうすれば思考を変容できるのでしょうか。「これだったらできる」という小さな成功体験を積み重ね,治療に対するモチベーションを高めることが大切です。そういった局面で,CBTやCBASPの考え方が有効だと思いますね。
 急性疾患の場合にも「大変な病気にかかった」という思いが強くなります。必要以上に恐怖を感じて,疾患と向かい合えない状況になり,治療のコンプライアンスに影響する可能性があります。そういった際の情報提供,サイコエデュケーションにも生かせるのではないでしょうか。
樋口 なるほど。精神科領域の疾患に限らず,特に慢性疾患に対する疾患教育や心理教育のなかに認知療法的な考え方を取り込んでいくことが求められますね。

■不足する受療可能施設,専門家

樋口 ではわが国でCBTが置かれている状況について考えていきましょう。  現在,実際に患者さんがCBTを希望されても簡単には実施できない。施設も専門家も数が限られていて,飽和状態となっており,すぐには治療の軌道に乗れない現状があると思うのですが,学会としてのトレーニングに関する取り組みはいかがですか。
大野 日本認知療法学会で研修コースを充実させようという取り組み,会員の方が企画した個別のワークショップを学会がサポートするという取り組みを行っています。その延長線上で,日本精神神経学会などの研修コースでCBTに関するプログラムを実施しています。今年は古川先生がオーガナイズされて,シンポジウムでの実演を試みました。
樋口 CBTは1人ひとりに対して,相当時間のかかる方法ですよね。本来のCBTは治療者と患者の1対1によるものだと思いますが,最近では集団のCBTがありますね。効率という意味では,現状の課題をクリアする1つの方法になるように思いますが,いかがですか。
大野 うつ病に関していえば,集団療法は比較的新しい取り組みです。私が渡米していた86年頃,ようやく「やろうか」という感じでした。うつの患者さんが何人か集まると,もっとドーンと落ち込むのではないか,グループで暗くなってしまってあまり効果がないのではないかという憶測がありました。それが本当かどうか確かめてみようというところが出発点でした。
 国内での取り組みですが,私たちの研究班(こころの健康科学研究事業:精神療法の実施方法と有効性に関する研究)で行っている集団療法の取り組みでは,古川先生は不安障害でエビデンスを出していらっしゃいますし,沖縄の仲本晴男先生(沖縄県立総合精神保健福祉センター所長)は,認知療法を用いた社会復帰(復職プログラム)で効果を出しておられます。これは,クリニックで薬物療法を中心に治療を受けている患者さんへのCBTを精神保健福祉センターが担うという,興味深い地域連携の試みです。
 このようにCBTを用いた取り組みは増加してはいますが,絶対数は不足しています。今年,読売新聞が認知療法学会員にアンケートを行い,受療可能施設をリストにしましたが,全国で100施設程度でした。レベルの差も存在するでしょうから,やはりまだまだ不十分な状況で,国レベルでの取り組みが必要だと思います。

■認知行動療法トレーニングブック 映像による豊富な面接場面

樋口 今までのお話から,CBTの実践者をいかに育てていくかが課題,ということがわかりました。それに,うってつけの本が翻訳されました。大野先生ご翻訳の『認知行動療法トレーニングブック』。いよいよここから宣伝になります(笑)。この本についてご紹介をお願いします。 大野 CBT先進国の米国や英国でも,CBTができる人はまだ少ないのです。それで,米国精神医学会(American Psychiatric Association:APA)が昨年,テキストとして出版したのが『認知行動療法トレーニングブック』です。非常にコンパクトにエッセンスがまとめられています。また,症例がふんだんに収められた付録のDVDで実際の面接場面を見ることができます。
 収められている面接が完璧なものかというと,必ずしもそうではなく,それをもとに皆で議論をしたり,自分なりに考えたりできるような,“生きた”教材になっています。CBTの基本的な考え方を理解して,ご自分なりに咀嚼していく出発点として,最適な本だと思います。
樋口 つまり,初心者にもかなり役立つということですね。いきなり読んでもかなり理解できるし,ある程度,心理系の勉強をしてきた方や,精神療法に携わってきた方にとっても有用な本なのでしょうか。
大野 そうですね。
古川 APAは精神科レジデントが身につけなければいけない精神療法として,精神分析・CBT・支持的精神療法の3つを挙げています。これは,それらを勉強するためのAPA公認の教科書の1つなのです。筆頭著者が医師ということもあり,医師がCBTを応用したいときにどうしたらよいのか,どう勉強したらよいのかというフレームワークで書いてあります。
樋口 実際問題としては,精神科医がCBTを行うのは,時間的な理由からもかなり限定されていますね。おそらく,将来を含めて考えると,臨床心理士の方々がトレーニングを受けてCBTを行うことがマジョリティになるような気がします。
大野 たしかにフルでCBTを行う場合には,心理士の方がマジョリティになると思いますが,一般外来でも認知療法的な視点を持つことによって,短時間でも密度の高い診療ができるようになりますから,応用範囲は広いと思います。患者さんの考えにテーマを絞って問題解決に向かうように心がけることで,日常診療に変化が出てきます。
 また,CBTの特徴として「ホームワーク」があります。患者さんにとって価値のあるホームワークを出して,自分でやってきていただければ,必ずしも外来で時間をかけなくても有効に生かすことができます。
樋口 プライマリケアの先生にしても,精神科や心療内科の先生方にしても,CBT的なものの見方,考え方,そのエッセンスを身につけてほしい,ということですね。
大野 長時間のトレーニングが理想ですが,現実を考えればなかなか難しい。そうすると,短時間で身につけたものを患者さんに還元していくという取り組みが必要になってくると思います。そういった視点で非常に役に立つ書籍です。
古川 先ほども話題になりましたが,認知行動モデルによる症例の理解は,すべての臨床場面で必要なことだと思います。ある意味で,CBTは治療者-患者の信頼関係を結べる能力をもった人であれば,ものすごくたくさんの職種の方ができるはずです。
大野 たしかに人とのかかわりをもつ職種での関心が高くなっています。私も看護系の学会や勉強会に呼んでいただくことが増えていますね。

■今後の発展に向けて

樋口 これから,CBTを日本で発展・普及させていくうえで,どういう課題を解決していく必要があるでしょうか。 大野 研究班での調査を通じ,3つの課題が浮かび上がりました。
 クリニックの先生方に「CBTが導入できない理由」を質問したところ,「スタッフの力量」「診療時間」「診療報酬」に集約されました。スキルに関してはトレーニングの方法を学会や行政で考えていくことが必要になります。時間に関しては,現在は基本的に医師が行うことが義務となる一方,心理士の国家資格化も進んでいません。基本となる枠組みづくりが求められています。そして,そのためには診療報酬上の評価が必要になってきますので,バックアップをしていただくことが必要だと思います。
樋口 非常に重要で,相互にかかわり合う問題ですね。本日は,ありがとうございました。

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モネ 春の花

モネ24歳、1864年、黒を排除するのが1870年代。
だから、黒い。
展覧会場を出て絵葉書を販売していた。
背景が黒い薔薇の絵があるので、こんなの見たっけかな?
と思った。
説明を見るとモネだった。

24歳なのか。
モネの父は息子の徴兵免除金を支払うことを拒否した。
モネが画家を諦めるようにとの思惑だった。
従軍した結果重病を患い、
そのあとは画家としての道を歩むことを許された。

大変だったんだな。



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淡墨桜

春は,桜も恋もほのか。

ほのかなくれない、薄墨、ためらい、ためいき。

何もなかった思い出だけが残るその年の春。


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筋肉を動かす

現代人は神経を緊張させているばかりで
筋肉を使っていない

これはアンバランスで良くない

筋肉を動かすために神経はあるのだから




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医療保険

精神病と医療保険については
ある種の精神病歴があるとある種の医療保険には加入できないという事情があって
そのことを差別だとかいうことがある

本当に差別なのだろうか

医療保険は大衆搾取の一手段であって
そんなものに引っかからないように保護してくれているのだと解釈することもできる

生命保険に関しては
そんなものに入って妻に殺される危険を回避できるのだし

生保を担保にしてマンションを契約することもあるが
マンションを買うということ自体が大衆詐欺に引っかかっているということであって
契約できないなんてありがたい事なのだ




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被害妄想の反対のもの

被害妄想と一言で言うけれど
もっといろいろな妄想があっていいはずだと思うのだ

どうして被害妄想ばかり多いのだろう

なにか答えがあるはずだと思うが分からない

物事は大体が陰陽でプラスマイナスなので
躁うつとか過剰と不足とかで出来ている

被害妄想の反対はなんだろうか
反対なんてないのだろうか

被害妄想が次第にゼロに近づいて
その勢いで少し行き過ぎたときに何になるのだろうか

言葉の上では
加害妄想とか
被愛妄想とか博愛妄想とかいろいろなことが考えられるのだが


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辛抱

とはいうものの
今日もつらいことが半分
うれしいことが1/4
あとの1/4はよかったのか悪かったのか曖昧なこと

人生は辛いし
結局辛抱しかない

いくらでも辛抱してやると
決心を固めている昨今である

ーー
辛さを抱いて生きること


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辛抱

とはいうものの
今日もつらいことが半分
うれしいことが1/4
あとの1/4はよかったのか悪かったのか曖昧なこと

人生は辛いし
結局辛抱しかない

いくらでも辛抱してやると
決心を固めている昨今である

ーー
辛さを抱いて生きること


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どんな人にもいいところがある

人にもものにもいいところがひとつくらいはあるものだから
いいとこ探しをしてみよう

ケチは計画性があるということなのだし

背の低い人は省エネルギーなのだし

背が高ければマジックハンドの代わりになる

それらはみな意味付けの問題で
多様な解釈が常に可能である

可能であるのに
多様な解釈を拒否するのは進んで不幸を選択するようなものだ

人をうとんじたりする前に
自分の解釈の狭さを反省した方がいい

その場合不幸の原因は他人ではなく自分である

どんな人にもいいところがある

自分に辛く当たる人のいいところなんて見つけられないし
用もないと思うだろうが
それも辛抱だ

古い日本茶といえばよくないが
新しい烏龍茶といえば悪くない

で、いま、なんだかよく分からない茶を飲んでいる




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俗説

俗説というものは実際にはとるに足らないものであるが
別の面で興味がある

俗説は事実を反映しているのではなく
一般人の脳の癖を反映している

人間の脳の機能を研究する場合に
それは興味深いサンプルになる

俗説を解明するに俗説を持ってするのが常識というものである
多数決で決まるものであるから抗し難い

俗説の側に立つものが多数側であるから
常に商売になる

みんなが美人と思う人が美人なのであって
誰も美人と思わないが実は美人という人がいるのではない


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防衛ライン前進と強迫性性格

強迫性性格に限らないが
人間は一般に防衛ラインをどんどん前進させる傾向がある

防衛ラインという言い方はなじむかどうか分からないが
たとえば日本とロシアの境界線が不安定になるとすると
まず日本としては東京は守りたいので長野か新潟あたりに守備ラインを敷いて
そこを死守しろと命令を出す

だいたい大丈夫そうならばそれでいいはずなのに
強迫性性格者はじっとしていられずに
防衛ラインを秋田・青森まで前進させる。
もっと安全というわけだ。

その次は北海道全体を防衛ラインにして
次は樺太を防衛ラインにする。

何もそこまでしなくてもと思うし
実際には無駄だろうと思うが
安心のためにはそこまでしないと気が済まない

たとえば新刊書のブックカバー
本当の表紙を守りたいからブックカバーがたいていついている
しかし慎重な人はブックカバーが汚れたらどうしようと考えて
書店からもらったブックカバーを重ねる
それって過剰防衛だろうと思うがみんな普通にやっている

本当は何を守りたいのかを
一時的に忘れて
「現在」を確実なものにするためにさらに守りを固めようとする

会社に行く行かないを話しあいたくないから
クリニックに行く行けないにすり替える

ーー
こうした傾向は
シンボルの使用と関係がある

東京を守るということが
関東を守る,本州を守る,北海道を守る,北方領土をまもる、と次々に置き換えられる。
これはシンボルの変換だろうと思う。

実体とシンボルが乖離するので
どんどん防衛ラインは前進する

ーー
実体を把握していれば
たとえば北海道を占領されたとしても,まだまだと安心していればいいのに,
とても動揺するのが強迫性性格者である

過剰にシンボル化している

同時にとても人間らしい

ーー
シンボルが最も活躍するのが
セックスと権力である
ブランド物はシンボルそのものでありとても人間らしいものだ

年をとればセックスに秘密も何もないが
若いうちはセックスは秘密に満ちたものだ
その場合にシンボルとかブランドが心を支配する

権力というものも実体はつかみ難いので
やはりシンボルが実体に取って代わる

「猫まっしぐら」のブランドを信用するのは人間だけで
猫は実際の味だけが問題だろう

銀座ブランドの食べ物も
実際には肉のハナマサで仕入れたものを
新人研修料理人が出しているだけで
看板で商売しているようなものだ
その看板をつくるのがまた大変なのだけれど

ーー
記号で置き換えて
自分で置き換えたことを忘れて
記号と実体を混同する

これが人間の果てしない営みである

だからバカバカしいわけではなくて
たとえば数学はシンボルの使用の偉大な勝利であって
やはりシンボルは大成功していると言わざるを得ない

ーー
貯金通帳の数字も,現金も,よく考えればシンボルでしかない

強迫性性格者がケチで貪欲で好色であることはよく知られたところである
彼らはシンボルを好むのだ
そしてそれは人類の共通の基本性格でもある

たぶん北国の人のほうがその傾向が強いのではないだろうか

日照量と関係がありそうである


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