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ごんぎつね

朝日夕刊に
小学校の国語で扱う「ごんぎつね」について記事があった。
国語の先生の話では、とても大切な教材とのことで、
日本中の小学生が一度は読むのだという。

たしかに、私の場合にも強い印象を残している。
一度はいたずらが過ぎた。改心して、よい行いをした。
しかし撃ち殺されてしまう。

その報われなさが気になって、小学校の先生をしていた人に尋ねたことがあった。
その先生によれば、最後に青い煙が立ち昇る、そこに余韻があり、意味がある、
みたいなことを言っていて、何のことだかよく分からなかった。
先生自身もよく分からず、余韻がある、なんて言って、お茶を濁しているらしい。

でも、その報われなさが人生の実相なのだろう。

それでいいのだ。
そのほかにも、子供向けの話の中には、
こうした報われなさがむき出しのままで提示されているものがあると思う。

なかなかハードボイルドなのだ。

改心してどんぐりをひそかに運びつづけたごんぎつね、
もしもあの世があって、
あの世で報われていたら、
幸せなのになあと思うのである。



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米原万理「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」

米原万理の本に驚いたので、
続けて「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」を読んだ。

この人には書きたいことが確実にある。
そして文章の密度が濃い。
川端康成のような文章の繊細さとは対極のような、
事実の持つ重み、情報の持つ力、そうしたものに語らせている。

「西側とロシアの、才能に対する考え方の違い。
西側では才能は個人の持ち物で、才能ある者をねたみ引きずりおろそうとする人が多すぎる。
ロシアではみんなの宝。才能がある者は無条件に愛され、皆が支えてくれる。」

バレエは最も貴族的で総合的な芸術だと思うが、
それが現代の貴族の国、アメリカでよりも、
共産党時代のソ連で最もよく保存され発達した事実を私は思い出す。

時代、歴史、政治と、一人一人の具体的な人間。

私は最後の話、「白い都のヤスミンカ」が一番おもしろいと思った。
この少女によく似た人を知っているというのも、おもしろいと思った一つの要因だろう。

嘘つきアーニャの話の中に出てくる、
アーニャがミルチャについて論評する部分がおもしろい。
小説の主題とは少しずれる興味なのだけれど。
一人の人間から見れば、ある事実は明白で、事実に対する評価も明白であると思える。
しかし別の人間から見れば、それを全く覆してしまうほどの事実関係の認定のと違いもありうるし、
評価の違いもあるということだ。

これはどうしたことなのかと思わざるを得ない。
無論、我々はすでに幼くはないし、成長途上の人間でもないのだから、
それぞれの立場を理解した上で、
その立場から見れば、このような事実認定と評価だろうと、先回りして評価できるし、
そうした幅を持って思考することができる。

しかしまれに、現実がそうした幅を超えてしまう場合がある。
その場合、まず第一感は、精神の異常ではないか、あるいは情報操作ではないか、嘘ではないか、
などと疑うのだ。

ところが最近はそのような意外な場面に遭遇することが多くて困る。
私の「常識」の範囲が狭くなってきたのか、
世間の現実の方が広くなってしまったのか、
理解できないでいる。

アーニャが自分の立場について、自覚していないこと。
共産党は富の分配について公平であることを目指して出発したはずなのに、
現実には新たな特権階級を作り出し、他ならぬ自分たちがその特権を享受していること。
自覚しないアーニャについて、どのような心理的仮説が成り立つものか。

普通に考えれば、アーニャのような精神は存在しようがないし、
現実に存在するとすれば、まず第一には精神病理学的な理解が要請されるのだろうと考えられてきた。
しかし現代はそうではない。
アーニャのような人たちは意外なことに沢山いるだ。
自分のことを反省もしないし、自己主張は強烈に強い。
試験を受ければいい成績を取る。

私には理解できない世界が広がりつつあるのだと感じている。



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新聞が読める幸せ

相談して、
少し気分が軽くなりまして、
新聞が読めるようになりました。
ありがとうございました。

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全数3325、公開2705.

書いたけど公開していない記事もあわせて、3325。
公開しているのは、2705。
全数が3000を超えるときはなんとなく意識していた。
そのときからすでに325を書いた。
公開していない記事は何だろう、どうしてこんなにも多いんだろう。

 



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子供のIQが向上する・わけがない

向上しない部分をIQと呼んでいますので。

コンピュータで言うと、
ハードディスクを増やせばいろいろ覚えますし、
キャッシュにいろいろそろえておけば速くはなります。
でも、CPUは生まれたまま変わらないでしょう。

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悪夢で寝汗が続出

最近悪い夢を見て寝汗をかくんですと言う人が続出。
他に原因はない。季節のせいだろうか。

でも、どうしてなんだろう。
春が近いから体が反応しているのだろうか。
寒さに備えて厚着をするからだろうか。
空気が乾燥しているので、反応して汗が出るのだろうか。

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あなたのオフィスに必要なものは釈由美子

英語でシャベラナイトに出演していた釈由美子は、
キャサリン・ゼタ=ジョーンズと話したりしていたものだが、
その釈由美子が、あなたのオフィスに足りないものは?と
コマーシャルで問いかけている。

あなたのオフィスに足りないものは、釈由美子である。

そうでしょう?
生産性倍増、売り上げ三倍増です。


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新しいおもちゃを開発しろといわれたら?

皆さんなら、子供のための新しいおもちゃを開発しろといわれたら、どうしますか?

任天堂やプレイステーションの世界は子供向けとは言えないかも。
世界各国の子供のおもちゃを調べる。
フレーベル館などに立ち寄ると、デパートのおもちゃ売り場と少し雰囲気が違う。
日本の各地、各時代の子供のおもちゃを調べる。
日本の子供がどんな風に変わっているか傾向をとらえて、10年後の子供にマッチした製品を計画する。
買うのはお母さんやおばあちゃんだから、教育する側がどんな考えなのかを調査する。

子供は一人で遊ぶものだから、放置する。
おもちゃはいらない。母親のイマジネーションで勝負する。
「遊び方」の本のほうが、おもちゃよりもいい。
そうは言っても、よその子と遊ぶときに、うまく遊べないのでは、かわいそう。

レゴみたいなものができたら確かにいいだろうな。
そして多分、何か工夫はあるだろうな。

新素材を使って、安全で、可塑性の高いものもあった。
名前が思い出せないが。ナントカガムとか。?

わたしなら言葉のゲームを開発したい。

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遺伝子組み換え原料でバレンタインか!

明治製菓は日本を代表するチョコレートメーカーですが
そのチョコレートに遺伝子組み換え原料が使われています。

http://www.greenpeace.or.jp/campaign/gm/cyberaction/choco_tour/kamishibai_html?tfn
これが紙芝居。
バレンタイン限定エコ・スィーツ

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BMW5シリーズのコマーシャルはとてもおかしい

今シーズン、BMW5シリーズのコマーシャルは、
とてもおかしい。
ビジネススーツを着た白人の若い男性が、
意味もない空間を、意味もなく走っていて、
子供と母親の前で歩いてみせて、
また猛烈に走り出す。

BMW5シリーズがどうなんだと言いたいのだろう。
どんな情報があると言うのだろう。

正味の良質の情報を伝えるコマーシャルも欲しい。

これで売り上げが上がるのか、落ちるのか、関係ないのか、
データが欲しいものだ。

イメージを伝えるなら、
ソニーのヤザワが成功していると思う。
ハイビジョンがどれだけいいのか全く分からないが、
それでも、さすが!という印象は、残る。
ソニーマニアの私はそう思う。



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民主岡田がゴアに見える

民主党岡田氏が国会委員会で質問。
ゴアに似て見えた。
しっかりしている印象。

解説によると、
国民一人当たり、これから10年で、50万円支払って、
道路をつくってもらうのだという。
4人家族なら、10年で200万円。

福田首相、冬柴国土交通大臣の答弁は
いかにも落第。
次の選挙が怖くないらしい。

冬柴さんは公明党だと言うから、もうあいた口がふさがらない。
公明党の人は、一家4人で道路に毎年20万円ずつ寄付するのだろうか。
それとも、道路ができて得をする人たちなのだろうか。
あんなにまじめで堅実な人たちが支持している大臣がこの人なのか?
そんなはずはないだろう。

小泉氏が首相当時、道路整備計画は「白紙」と大声で語っているビデオも流れ、
小泉氏の嘘もばれている。

自民党はなんだかもう破滅に一直線で、
連立と分裂が前提のようにも見える。

ガラガラポンのあとに、
強いほうに残っていたいというだけのようだ。

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