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細かな雨の降る午後

あの日わたしは
EGO-WRAPPIN'の
くちばしにチェリーを聴いていた
細かな雨の降る午後だった

記憶の中で
あの時間だけがこうして
スポットライトをあてたように蘇るのはどうしてだろう

いまの私はあのあと何が起こり
何が起こらなかったのかを知っている

そのようにしてしばしのあいだ
思いに耽ることができる
起こったこと
起こらなかったこと

起きて欲しかったこと
起きて欲しくなかったこと

過去は一つしかない
そんな当たり前のことに
いまさらため息が出る

深刻な喪失の傷

まだしばらくかかりそうである

共通テーマ:日記・雑感

豚インフルについての続報 ワクチン

豚インフルについての続報採録

*****

 今年4月から5月にかけて、世界的な大騒動となった「豚インフルエンザ」(H1N1)は、結局のところ、世界でも日本でも大した被害をもたらさなかった。専門家たちは、今回のウイルスが人体にもたらす症状は大したものではなく、毎年冬に発生する平均的な季節的インフルエンザよりも、さらに弱いものだと考えている。今回の豚インフルエンザの発生源とされたメキシコの養豚所の豚は、一頭も感染していなかった。各国政府やマスコミが空騒ぎしただけで、話は終わったかに見える。(Scientists see this swine flu strain as relatively mild)(Swine flu ground zero yields no clues) 

 ところが、欧米での最近の動きを見ると、話は全く終わっていないどころか、むしろ騒ぎがひどくなっている。「秋から冬にかけて、再び豚インフルエンザが世界的に猛威を振るう」という予測が、大した理由もなしに、米英政府や国連の保健機関WHOによって確実な話として発表されている。欧米政府は、製薬会社に大急ぎでインフルエンザ・ワクチンを開発させ、英国主導の欧州では臨床実験も満足に行わないまま、予防接種が開始されようとしている。英国では、全国民への強制的な予防接種が検討されている。(Swine flu vaccine to be given to entire population) 

▼勧められる世界的なワクチン接種 

 4月にメキシコから始まった豚インフルエンザの感染騒ぎは、5月には、感染してもほとんどの人には大した症状が出ない穏健なウイルスである可能性が高まった。だが、その後6月11日に、国連のWHO(世界保健機関)が、豚インフルエンザの発生状態の評価を、国際伝染病(pandemic)に関する6段階の警告表示の中の「5」から最高位の「6」に引き上げた。(WHO declares first 21st century Swine flu pandemic !!) 

 インフルエンザに関するWHOの6段階評価は、ウイルスが人体にどれだけひどい症状を生じるかではなく、どれだけの地域に感染が広がったかを示している。今回の豚インフルエンザは、大した症状を発生させていないものの、感染者がいる地域はメキシコ、米国、チリなど南北米州、日本や東南アジアなどアジア地域、欧州など、複数の大陸に拡大しており、地域的に見た場合の世界的感染を示す「6」(2つ以上の地域の国々で大規模な感染)がふさわしい状態となった。(2009 swine flu pandemic From Wikipedia) 

 豚インフルエンザは、メッカ巡礼者などを通じて中東イスラム諸国に拡大するなど、感染地域を広げている。だが、全世界で確認されている死者は500人程度、感染者は9万人程度で、毎年やってくる季節性の一般的なインフルエンザによる死者が50万人、感染者が数百万人であることと比べると、その重篤さは大したものではない。(What is phase 6? What about severity?) 

 しかし、欧米などのマスコミでは、WHOが「6」に引き上げたことをもって「今世紀初の世界的伝染病が発生した」と大々的に報じている。欧米の専門家の間では「豚インフルエンザは明らかに騒がれすぎている」と批判する声が強い。(Swine flu pandemic? It feels like a phoney war) 

 WHOは7月7日、専門家による諮問会議(Strategic Advisory Group of Experts)を開き、豚インフルエンザに対して世界的なワクチン接種が必要かどうかについて検討した。会議には、バクスター、ノバルティスといった欧米の大手製薬会社の幹部が出席した。WHOは、世界の194カ国の加盟国に対し、国民へのワクチン接種を義務づけることができる。製薬会社の代表たちは、世界的なワクチン接種を義務づけるべきだと主張したと推測されるが、WHOは会議の議事録の公開を拒否しており、何が話されたかはわからない。(WHO moves forward in secrecy to accomplish forced vaccination and population agenda) 

 WHOは7月13日に発表した警告書(Global Alert and Response)の中で、この専門家会議の開催について触れているが、この警告書は、世界的なワクチン接種を勧める内容となっている。(WHO recommendations on pandemic (H1N1) 2009 vaccines)(Mandatory Swine Flu Vaccination Alert) 

▼飛ばされる臨床試験 

 今回の豚インフルエンザ問題では、ワクチンを製造する欧米系大手製薬会社の影が、あちこちでちらついている。たとえば、英国政府に対して豚インフルエンザ問題に関する政策立案についてアドバイスを行う立場にある顧問委員会(Scientific Advisory Group for Emergencies)の委員には、ワクチンを作っている英国の大手製薬会社であるグラクソ・スミスクライン(GlaxoSmithKline)の非常勤取締役、ロイ・アンダーソン卿(Sir Roy Anderson)が含まれている。アンダーソン卿は、豚インフルエンザのような世界的な伝染病が起きると英国で最初に「警告」を発した人であり、英国のマスコミに頻繁に登場し、抗ウイルス剤などの有効性について説いて回っている。(Government Swine Flu Advisor On Vaccine Maker Payroll) 

 英国は今夏、欧州内で最初に豚インフルエンザのワクチン接種が開始されることになっている。英政府はすでに9千万本のワクチンを製薬会社に発注しており、8月から接種が開始される予定だ。ワクチンの総量は英国の人口の1・5倍であり、国民全員にワクチンを接種することを英政府が考えていることがうかがえる。(Swine flu vaccine to be given to entire population) 

 ワクチンの開発は通常、数百人から数千人に対する臨床試験を行い、問題のウイルスに対する効果があるかどうか、副作用がないかどうかを確認した上で、大量生産に入る必要がある。しかし、今回の豚インフルエンザ・ワクチンについては「今秋には、再びインフルエンザの猛威が世界を襲う」との予測に基づき、できるだけ早くワクチンを開発せねばならないという話になっており、EUでは英国が主導して、臨床試験をおこなわずにワクチンの大量生産に入ることが決定している。臨床試験を飛ばしてしまうという、EUの医薬当局(European Medicines Agency)による前代未聞の決定により、ワクチン接種の開始は2カ月早まった。('Dangers' of the fast-track swine flu vaccine) 

 EU当局は「豚インフルエンザのワクチンは、すでに開発されている鳥インフルエンザのワクチンを応用して作られるものなので、改めて臨床試験をしなくても大丈夫だ」と言っているが、WHOは「それは危険すぎる」と反対している。(Fast-tracked swine flu vaccine will be safe, officials insist) 

 近いうちにワクチンを強制的に接種される英国民にとって不運なことに、このワクチンはすでに副作用が懸念されている。このワクチンには、効力を増すための補剤(adjuvant)として「スクアレン油」(squalene oil)が使われている。スクアレンは栄養補給財として市販され、それ自体は人体に良いものとされているが、これをワクチンの補剤として使うと、1991年の湾岸戦争に従軍した米軍兵士が罹患した「湾岸戦争症候群」と同様の副作用が出る可能性があると指摘されている。関節炎、線維筋痛、リンパ節症、発疹、慢性疲労、脱毛、皮膚病、めまい、発熱、記憶障害など、20近い症状が併発しうる。(Readying Americans for Dangerous, Mandatory Vaccinations)(Swine Flu Vaccination Poses Serious Threat to Your Health) 

 米国では、1976年に豚インフルエンザが発生した時、製薬会社などの圧力を受け、米政府が米国民4000万人にワクチンを接種したが、このワクチンはギラン・バレー症候群という末梢神経障害の副作用を起こし、全米で約50万人がこの副作用に苦しみ、数十人が死亡する結果となった。その一方で、実際のインフルエンザは今回と同様、大した症状を出さなかった。今回の豚インフルエンザでは、欧州で1億3000万本のワクチン製造が予定されている。臨床試験なしで接種が行われると、欧州の無数の市民が副作用に苦しむ結果になりかねない。(豚インフルエンザの戦時体制) 

▼現状は把握困難なのに未来の猛威は確定的 

 WHOは、今回の豚インフルエンザは、今は大した症状を人体に与えないが、今後近いうちに突然変異して猛威を振るい、世界の20億人が感染し、死者が無数に出る可能性があるとしており、そのことが、臨床試験を飛ばしてまで急いでワクチンを開発せねばならない理由とされている。米国では、政府の疾病対策予防センター(CDC)が「効果のあるワクチンが人々に接種されない限り、今後の2年間で数十万人の米国民がインフルエンザで死ぬだろう。米国の勤労者の4割が感染するか、家族の看病に追われ、仕事ができなくなる」と予測している。(WHO: Swine flu virus may face deadly mutation)(Swine flu could kill hundreds of thousands in U.S. if vaccine fails, CDC says) 

 これらの予測が確度の高いものであるなら、副作用の可能性を無視して臨床試験を飛ばすというEUの決定が、少しは意味のある政策と考えられないこともない。しかし実際には、これらの予測の確度は低い。インフルエンザに関しては、毎年発生する季節性のものでも予測が難しい。突然変異して猛威を振るったとしても、そのウイルスが、今製薬会社が大量生産しているワクチンで効果があるかどうかもわからない。 

 未来に向かっては「20億人が感染する」と確定的な数字を言うWHOだが、現実の話では、現在の感染者数すら把握できていない。WHOは7月16日、それまで毎週発表していた世界の豚インフルエンザの感染者数と死者数について、発表を停止してしまった。その理由は、インフルエンザで死んだ人でも死亡診断書に「インフルエンザ」と書かれることは少ないし、感染者数についても病院で検査をしてもらわないまま直ってしまった感染者が圧倒的に多いと推測されるため、統計が実数を大幅に下回っていると考えられるからだという。WHOが最後に発表した7月6日時点の感染者数は世界で9万4千人だが、WHOは「実数は数百万人だろう」と言っている。しかし、これは確たる数字ではない。(W.H.O. Says It Plans to Stop Tracking Swine Flu Cases) 

(現在の状況も把握しきれない性質のものなのに、未来の悲惨な状況だけは「確定的」であると政府やマスコミが世界の人々を脅すパターンは、地球温暖化問題と同じである) 

 今年の秋から冬にかけて、米国民の12-24%がインフルエンザに感染すると米政府は予測しているが、毎年、季節性のインフルエンザに米国民の5-15%が感染しており、今年の数字はそれよりやや多めというだけだ。 

▼オバマ政権の製薬業界との癒着感 

 米国では、担当部局であるCDCが、欧州のような臨床試験を飛ばすやり方に反対している。そのため米国では、まず8月10日から全米の8つの大学の病院で、合計12000人の希望者に対して臨床試験となるワクチン接種を行い、その結果を見た上で、10月から全米で大々的なワクチン接種を開始する予定になっている。(US schedules trials of new swine flu vaccine)(12,000 U.S. Children To Be Swine Flu Vaccine Guinea Pigs) 

 米国では、担当部局のCDCは1976年の副作用の先例があるので慎重になっているが、オバマ大統領のホワイトハウスは、英国と同様に、製薬業界との癒着感に満ちたイケイケドンドンで、今秋インフルエンザが猛威を振るうことはほぼ確実だという予測を表明している。(Obama Warns of Return of Swine Flu in the Fall) 

 7月22日には、ホワイトハウス(大統領府)に18人の製薬会社、健康保険会社、病院業界などの代表が招かれ、大統領側近と、今後のワクチンの大規模接種について話し合った。政権と製薬会社、病院業界との癒着を疑う市民団体が、この会合について出席者名などの公開を求めたが、拒否されている。(White House declines to disclose visits by health industry executives) 

 製薬業界にとって至れり尽くせりなことに、米政府は最近、インフルエンザのワクチンを製造する製薬会社に対し、もしワクチンの副作用が出て多くの米国民が苦しみ、国民が製薬会社を提訴しても、製薬会社が有罪になることはないという免責の決定を行った。1976年のワクチン接種時の副作用問題で多数の裁判を起こされたので、製薬会社は今回、米政府がお願いしてもワクチンを作りたがらず、仕方がないので政府は免責条項を設けざるを得なかった、これは癒着などではない、という建前になっている。(Legal immunity set for swine flu vaccine makers) 

 また別の建前として、製薬会社は「インフルエンザのワクチンは儲からないので作りたくない」ということも言っている。しかし実際には、いくつかの製薬会社は大儲けが予測されており、金融機関の営業マンは、製薬会社の株が「買い」だと投資家に勧めている。(Drug companies to reap swine flu billions) 

 結局のところ、米国では今秋、6-18歳の全国民に対し、インフルエンザの予防接種が義務づけられることになりそうだとCDCが発表している。(All U.S. children should get seasonal flu shot: CDC) 

 欧米でインフルエンザの予防接種が強制的に、全国民またはある年齢層の国民全員に義務づけられることになると、日本でも似たような強制・半強制の政策が採られる可能性がある。欧米と同じワクチンが使われるのだろうから、最悪の場合、副作用が日本でも発生しうる。 

 米英などの政府が製薬会社の言いなりで、副作用が懸念されるワクチンが臨床試験もなしに英国の全国民に強制接種されたり、副作用が出ても製薬会社が免責されるので無責任なワクチン製造がまかり通る事態が米国で出現したりしている。欧米マスコミはこの件について大して報じず、市民の反対運動もあまり起きていない。むしろ、マスコミは豚インフルエンザの脅威について書き立て、米国8大学での臨床試験としてのワクチン接種には希望者が殺到しているという。 

 そもそも前回の記事に書いたように、米国の製薬会社は今年初め、ワクチン製造用に使うはずの猛毒の生のウイルスに、間違ったラベルをつけて欧州など各国の研究所に送りつけ、あやうくそこからウイルスが社会に広がって感染が起きかねない事態を引き起こしている。分析者の中には、製薬会社がウイルスをばらまいてインフルエンザを流行らせ、ワクチン需要を作り出そうとしたと疑っている人もいる。(豚インフルエンザの戦時体制) 

 オーストラリアでは、専門家が「豚インフルエンザは実験室で作られた可能性がある」と言っている。今回のウイルスは、北米とアジアで流行った2種類の豚インフルエンザ、北米で流行った鳥インフルエンザ、それから人に流行するインフルエンザという4種類・3大陸のインフルエンザ・ウイルスが混じってできたものとされているが、こんな地域的に離れた場所に存在するいくつものウイルスが自然界で混合する可能性は非常に低く、人間が実験室で混ぜてばらまいたとしか思えないという分析だ。(Australian researcher: Swine flu created in lab) 

 このような状況を知って「インフルエンザの予防接種は危険だから受けない方が良い」と叫んだところで、多くの人は何も報じないマスコミしか見ていないので「何言ってんだこいつ」と変人扱いされて無視されるか、下手をすると製薬会社から損害賠償請求されたり、もっとひどくなると当局から監視・取り締まり対象にされる。予防接種が義務づけられたら、副作用が心配でも、接種を受けねばならない。受けない者は犯罪者である。副作用におびえていやいや接種を受けたり、接種を拒否して犯罪者にされて生活を破壊されたりするより、何も知らずに接種を受けた方が幸せともいえる。知るも地獄、知らぬも地獄。大変な世の中になってきた。 

*****
これだけの情報をささっとまとめて発信できるのだから頭がいい
でもこんなにも頭のいい人が普段は何をしているのだろうとも思う
このような専門外のことを読んでまとめていなくても大切な事があるだろうにと思うがどうなんだろう


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インフルエンザ対策雑感-2

インフルエンザ対策としてはマスクがあるけれど
一日マスクをしていて
自分の部屋で部屋の空気をマスクなしで平気で吸っていて良いものだろうか
寝ている時間が6-7時間として
部屋中の空気を吸い込んでしまいそうだが
果たして大丈夫だろうか

室内の除菌と加湿を一度にやってくれる機械もあるが
どちらかといえば加湿の方が信用できる
除菌というものは一体どの程度効いているものか
効果の判定が難しい
しばしば「当社比」のデータであったりする

加湿の方がよほど大切で
個体の免疫機能を重視した方がいいというのがわたしの説である

あまりきれいでない言葉で申し訳ないのだが
一日の終わりに
ハナアナをいじりハナソクを発見することがあるだろう
そのときそれは湿っているか乾燥しているか
乾燥していたら生活環境全体の見直しが必要である
また朝起きたときの鼻の中の具合はどうか
それも確認したほうがいい

乾燥していると
やはりインフルエンザ・ウィルスは増殖しやすい

この夏はあまり暑くなかったわけだが
同時に非常に湿度が高くて
天気予報でもいろいろに言われていた

インフルエンザ・ウィルスの場合、相対湿度ではなくて絶対湿度とかの論文もあるが
それも参考にするとして
自分の鼻の中と喉のあたりの感想の具合を気にして欲しい

乾燥していたら積極的に加湿しよう
乾燥していると局所の血行が足りなくなり湿り気が足りなくなる
血行が悪いので免疫防御も手薄になり感染しやすくなる

ーー
ここのところは微妙なのだけれど
個体の適応度が低下すると
感染しやすくなり
遺伝子に変異が発生しやすくなり
進化放散の契機になるというメカニズムが考えられる
この話はまた別にしよう

ーー
粘膜が乾燥していると傷がついて感染が発生しやすい
目でもそうだし、口でも、性器でも、粘膜部は乾燥すると不具合が起きやすい。

部屋に加湿器をおくのはとてもいい

また神経が緊張したときには「喉がからからになる」ことも参考になる
不安、緊張、うつのときには粘膜部が乾燥しやすい。
だから不安、緊張、うつの対策をしたほうがいい。

自信がなくて不安でおどおどしている人は
感染しやすくて
結局また自信をなくして不安になる
この悪循環を断ち切る必要がある

ーー
鼻をいじることで思い出したが
人には癖があり
何かというと手を鼻に持って行く人や
手を口に当てる人は
インフルエンザ・ウィルスに感染しやすい人である

自分の癖はなかなか分からないから
試しに薄い手袋をして
手袋に小麦粉のようなパウダーをまぶしておくといい
一日過ごして
自分が鼻や口、目などの粘膜部にどれだけ触れているか
分かる
分かるというか、多分途中で手袋を外してしまうだろう

ーー
わたしは清潔強迫系で、しかも知人や先輩にも強迫系が多い
この人たちの特徴は思考が体系的(システマティック)で
物事を整理する癖があることだ

わたしの机の上は雑然としているがそれは他人から見て雑然としているだけで
自分としては時系列にきちんと積み上げてあるので
いつ頃の何というキーできちんと探し出せる

諸先輩はもちろんもっと整理癖が進行していて
コンピュータで検索を試みるよりも早く答えが見つかるようだ
だいたいは日本図書館分類のような分類が根本にあり、
その下に各項目があり、諸作者名があり、時系列がある。

現在のコンピュータの原始的な検索レベルもかなり驚きなのだけれど
諸先輩方のクリエイティブな検索に比較するとあまりにもプリミティブである

「ああ、似たのがあるよ」と言って、出してくれるデータや論文は、
キーワード検索としては全くヒットしないが、実に参考になるものであったりする。
このあたりが人の知的能力であり想像力になっているのだろうと思う。
アイディアの類型の検索である。

ーー
ものが捨てられないのもこの人たちの特徴である。
時系列にいろいろな物を保存していて、
たいていは奥さんがヒステリーを起こして捨ててしまうか、
ある人は自宅の地下室に図書館のような書庫を持っていて、
そこに自分のコレクションをぎっしりと並べている。
もちろん並べ方はその人の頭の中身に沿っているので他人にはよく分からない。

物品の収拾よりも、本や論文の収集が多い。
インデックスをつけて、カード型データベースを作る。
しかしデータベースで番号を見つけるよりも、たいていは早く手に取っている。

脳内の秩序を外在化して脳の負担を軽減しているらしい。

ーー
このような人たちが
お勉強ができるのは当然であるが
性格の結果だと言えなくもない
好きで勉強して分類して整理してしまうのだが
それをやめなさいといってもやめられない
勉強はたいてい褒められるもので、やめろといわれないのでとても幸せな環境になる
それがたとえクラゲの研究であってもだ

しかしやっていることは強迫症状の展開である
それが社会に肯定されているというだけである

彼らの好きな音楽はバッハである

彼らの部屋がきれいなわけではない
彼らなりの秩序に厳密に従っているのである
だからやたらに掃除をしたりはしない

このあたりは
ほこりが嫌いだとか
落ちている髪の毛が嫌いだとかとはかなり違う

知識の本質の秩序が問題で
そこに関して強迫的である
たとえば食事を食べている皿についてはあまり清潔でない場合も多くある

ーー
皿と言えば、レストランで食事をする気になるだろうか。
厨房で誰が何をしているのか、わからない。
皿を運んできたウエイターは手袋をしていない
食事の説明をしてべらべら喋ってつばを飛ばしている
部屋は通気性が悪く 話が漏れないようになっているが
ウィルスもこもる

ワイングラスに口をつけるが
そこは清潔か
わたしはワインは飲まないからいいけれど
それでも水やお茶は飲むのでそこも怪しい

ーー
東京周辺で言えば
たとえば都内での生活と三浦半島のホテルでの生活では
緑がたくさんで乗馬教室がある
やはり鼻の中がずいぶん違う

東京の空気は
排気ガスとかビルの排ガスとか人間からの放出物とかいろいろな物の総合物だろうけれど
それをせっせと吸い込んで人間の肺で空気を浄化しているのだ。
ご苦労様な東京人である。


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インフルエンザ対策雑感

人の集まる場所でのインフルエンザ対策はなかなか難しい

手の消毒ができるように消毒液のポンプを置く
マスクの配布

これは対策として当然で申し分ないが
当然これで充分ではないし
第一電車で通勤していて
子供が学校に行っていれば
だいたいは何をしていてもアウトだと思う

うつす側と
うつされる側がいて
片方だけが気をつけてもダメ

そして「常時」気をつけていなくてはダメ
それって、無理でしょう
電車で隣に立った人がどんな状態なのか分からないわけだし

すると、手術室の外科医のような生活になる
または解剖学教室のお医者さん
わたしは個人的にはそれが可能だし
そのように生活している人を何人も知っているが
一般には難しいと思う

常時アルコール消毒ができる環境で
他人が手を触れる可能性がある物に手を触れないし、
手を触れる必要があるときには徹底的に使い捨て手袋をする

知人の一人は解剖学者だからそんなこともできる
消毒魔である

新しい雑誌を買ってきて読むときに
その人は使い捨て手袋をしているのだから
普通ではない
でも雑誌が運ばれてきてその人が買って手にしているということは
何人かの手に触れたはずであり
だれかがその雑誌の前でくしゃみをしてつばを飛ばしたかもしれない
だから当然手袋である

コンビニで買い物をしてポリ袋を受け取るが
当然ポリ袋を裏返して使う
外側は他人が手を触れた可能性があるから
自分が手を触れてはいけないからだ

家に帰ってからポリ袋を捨てて
内容物はアルコールを噴霧して消毒する

その人は個室にしか存在したがらない
他人が吐いた直後の空気を吸うことを嫌う

共同のトイレは絶対使わない
家族とも共有しない個人トイレのみを使う

移動は全部自動車で
当然誰も乗せない

そのくらいしないと防止できないのも理屈だと思う
当然、無理

どうせかかるのだから
免疫力を高めて乗り切ろうと考えた方がいいとは思うが
万人がそれでのり切れるものでもない
だから難しい

規則正しい生活
よく寝て
よく食べて
よく笑い
運動もして代謝をよくして
免疫力を高め
糖尿病とか胃炎とか別の病気がインフルエンザの応援にならないようにする
こんなところが個人的に可能な予防だろうと思う

もっと厳重にするならば
個人的にアルコールを持ち歩き、手を消毒する
マスクは長時間使わずに使い捨てにする
公共の交通機関は使わずに車で個人的に移動する
タクシーはもちろんダメ、怪しすぎる
他人と長時間一緒にいる閉鎖された場所は避ける
たとえば学校、映画館、デパート、もちろん、電車、バス。
学校に行かないからと家庭教師はダメ
消毒済みの本かテレビやネットの講座
使い捨ての手袋をする(といってもとても目立つので普通は無理だ)。

免疫力を高めることをいつも念頭に置き
血液循環の悪くなることは回避する
冷え性は禁物であるからできるだけ暖かくして運動もする
個人的には生姜(しょうが)やニンニクが好きだ
ビタミン剤一般も効果がある

禁煙については気道感染症なのだから
因果関係が分かりやすいけれど
まだまだたばこを吸っている人がいる
気道粘膜をたばこの煙が通り血管を収縮させ血行が悪くなり
粘膜部の免疫活性を低下させてしまうという説明は分かりやすいと思う

アルコールについてはよほど純度が高ければ消毒にはなるけれど
酔っぱらってうっかりそこらで眠り、風邪をひいたりすると
インフルエンザへの強力な引き金になる

裸で寝たりしちゃ、だめ

*****
よほどの例外だが
マンションの部屋の前で全部衣服を脱いで
部屋には裸で入り、まっすぐシャワーを浴びるという人がいる

衣類はきちんとたたんで
下着は全部見えない部分に隠すので
近所の人も慣れたらしいが
もちろんおすすめはできない


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豚インフル・新型インフルエンザへの対応2009-8-12

沖縄で死者。他でも集団感染の報告もいくつか。
以下、感染対策の例。

*****
新型インフルエンザの感染等の防止について(第六報)
 平成21年8月12日

東京大学学生、教職員および全ての構成員各位

東京大学新型インフルエンザ対策本部長
松本 洋一郎

新型インフルエンザの感染等の防止について(第六報)
「課外活動等におけるインフルエンザの流行」

 学生の学外等における課外活動先にてインフルエンザ感染が報告されています。夏季休暇中の合宿や旅行に際しての注意喚起文を作成しましたので、これらの注意を守って課外活動を行ってください。
注)新型インフルエンザは、インフルエンザA型の一種ですが、毒性において他のA型と顕著な差異は確認されていません。このため、現在、多くの保健所では、A型であるという判定が出ても、新型であるか否かを特定する追加的な検査は行っていません。こうした現状を踏まえ、対策本部としては、当面、A型感染者については、新型感染者に準じて対応することとしています。
学生各位

東京大学新型インフルエンザ対策本部

夏季・秋季休暇中の注意
1. 体温計とマスクは必需品です。マスクは最低1週間分は用意しましょう。
2. いつでも医療機関を受診できるように、健康保険証または遠隔地証明書を準備しておきましょう。
3. 万一、インフルエンザに罹患して自宅安静や外出自粛となってもよいように最低1週間分の食料(カップめんや缶詰、飲料水等)を用意しておきましょう。
4. 自宅や居住地周辺の医療機関やその診察時間、電話番号などをあらかじめ書き留めておきましょう。

自宅での注意
1. 手洗い・うがいなども励行してください。
2. 咳やくしゃみをする時は、ハンカチやティッシュで口を覆い、他の人がいない方向を向いてしましょう。その後速やかに手を洗うよう心がけてください.
3. 不必要に人混みに出ることを避けましょう。
4. 自宅には体温計を買っておき、体調の悪い時は検温してください。
5. 37.5℃以上の発熱がある場合は、
   医療機関を受診し、適切な治療を受けてください。
   クラブ活動は休み、大学に登校せず、自宅で療養してください。
6. もし、A型インフルエンザと診断された場合は、
①医師の指示に従うこと、また、少なくとも解熱後2日(可能なら4日の方が望ましい)が過ぎるまで自宅で療養してください。
②クラブ活動やサークル活動には参加しないでください。
③買い物などどうしても外出する必要がある場合はマスクを着用してください。
④A型インフルエンザに罹患したことを必ず大学に連絡してください
⑤インフルエンザと診断された方で一人暮らしの場合は、定期的に携帯電話等で家人か友人から連絡をしてもらうようにしてください。

関係各位

東京大学新型インフルエンザ対策本部

合宿やグループ旅行に参加する人への注意
1. 体温計、マスクを必ず持参すること。
2. 合宿・旅行前は健康管理に留意し,体調不良や発熱があれば(37.5℃以上)参加しないこと。
3. 合宿・旅行中も毎日検温すること。
4. 合宿・旅行中は健康保険証あるいはそのコピーを持参すること。
5. 発熱や体調不良が見られた場合は、近くの医療機関を受診すること。
6. グループの連絡網を作っておきインフルエンザの発症者が見られた時の連絡責任者を決めておくこと。連絡責任者が発症した場合も考慮して代わりになる副担当者も2名くらい決めておくこと。
7. もし、A型インフルエンザと診断された場合は医療機関の指示に従いつつ、下記の注意を守ること。
・原則として自宅へ帰宅すること。(この時は持参したマスクを着用)
・帰宅が無理な場合は、医療機関の指示により宿舎などで軽快するまで療養する。
①この際他のメンバーとは別の部屋とすること。
②マスクを着用し、咳エチケットを守り、手洗いを励行し、他の人にうつさないように配慮すること。
③同居者に高齢者や乳幼児がいる場合は特に注意すること。
8. A型インフルエンザに罹患した場合、必ず保健・健康推進本部の専用電話に連絡すること。
9.複数名が感染した場合は、当地の医療機関及び保健所の指示に従うとともに連絡責任者が発症者の状況をまとめて保健・健康推進本部の専用電話に連絡すること。

管理人
世話人
グループ責任者 各位

東京大学新型インフルエンザ対策本部

寮の管理人、世話人及びグループの責任者への注意
1. 体温計、マスクを必ず持参させること。
2. 合宿・旅行前は体調不良や発熱があれば(37.5℃以上)参加させないこと。
3. 合宿・旅行中も毎日検温させること。
4. 合宿・旅行中は健康保険証あるいはそのコピーを持参させること。
5. 発熱や体調不良が見られた場合は、速やかに近くの医療機関を受診させること。
6. グループの連絡網を作っておきインフルエンザの発症者が見られた時の連絡責任者を決めておくこと。連絡責任者が発症した場合も考慮して代わりになる副担当者も2名くらい決めておくこと。
7. もし、A型インフルエンザと診断された場合は医療機関の指示に従いつつ、下記の注意を守ること。
・原則として自宅へ帰宅させること。(この時は持参したマスクを着用)
・帰宅が無理な場合は、宿舎等で軽快するまで療養させること。
①この際他のメンバーとは別の部屋とすること。
②感染している恐れのある人と接する場合は、必ずマスクを着用し接触後に手洗いを行うこと。
③世話人等に感染者が出た場合は、必要に応じて交代要員を求めること。交代要員が確保できず管理が行えなくなる場合は、関係部署に連絡し指示を仰ぐこと。
④特に周囲や同居者に高齢者や乳幼児がいる場合は特に注意すること。
⑤患者を一人きりにしないこと。
8. A型インフルエンザに罹患した場合、必ず保健・健康推進本部の専用電話に連絡すること。
9. 複数名が感染した場合は、当地の医療機関及び保健所の指示に従うとともに連絡責任者が発症者の状況をまとめて保健・健康推進本部の専用電話に連絡すること。


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ユニセフ 銃を持つ子供たち

http://www.unicef.or.jp/top3.html

http://www2.unicef.or.jp/card/cardtop.html

ユニセフの展示場に行くと、
一階には絵葉書などが置いてあり、
二階には各国の子どもたちの現状が展示してある。
今日は女子中学生が見学に来ていて、職員から説明を受けていた。

いま現在も、女子だからという理由で教育を受けられない人たちがいる。
いま現在も、子どもなのに銃をとって敵に向かわなければならない人たちがいる。
この問題を本当に自分の問題として考えてみてください。

こんな風に少しきつい言葉でレクチャーを受けていた。
子どもなのになぜ銃を持ち、撃たなければならないか。
他人の問題だと思わないで。

局所的に見れば、ゲリラ戦術の中で身を守るために必要で、
銃というものは子どもでも使えないことはないのだから、
むしろ、相手が、子どもだからと少しは気を緩めた瞬間が好機で、
といったこともある。
兵士でないのに戦うというこの事情は、ゴヤの生きた時代から始まったものなのだと堀田氏は描いている。
でも、銃を撃った時の反動は激しくて、
子どもでは吹き飛ばされそうな気がする。
多分狙いはつかない。
距離ゼロで発射するか、乱射して相手を寄せ付けないか、そんなところだろうか。

大局的に見れば、そのように貧しい地域でなぜそのように厳しい戦争があるのかという問題である。
それは回り回っていま現在の私たちの暮らしが、
誰かの犠牲の上に成り立っているものではないかとの疑いを発生させる。
武器を売った人も仲介した人もいる。
疑いが出たところで、すぐに解決することはできない。
ただ、そんな仕組みなのだと理解して謙虚になるかどうかだと思う。
何も知らないで傲慢に生きているよりはいいだろう。

もっと言うなら、
日本の子どもはテレビゲームの中で人殺しをしているだけで、
これだけ劣化してしまったのだ。
実際に銃を持って、現実に銃弾が飛んでくる状況で、
どんな人間になるのか考えたい。

多分、今日説明を受けていた女子中学生は、
説明の口調だけで恐怖を感じたのではないかと思う。
そして、ユニセフとか、貧しい国、教育を受けられない子どもたちについて、
考えること自体に嫌悪を感じるのではないかと危惧する。
笑って語るには適さない問題だが、
怒って語っても、嫌悪される。
もう少し情緒的にフラットな説明でもいいかなあと思った。

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いちばん大切な神様を忘れる危険がある

同じ所に長くいると、どうしても離れられなくなるから。
住む土地に愛情がわいて。
いちばん大切な神様を忘れる危険がある
映画 『道』 フェデリコ・フェリーニ

修道女が言うセリフ
印象に残る

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自分の弱さと無力感に直面すること

自分の弱さと無力感に直面することはつらいのだけれど
やはりそれが現実を生きる上での大切な基礎になる

幼児の全能感は母親を自由に操ることができることに由来している
その全能の幻想は
機械操作に受け継がれ
操作的全能感と呼ばれる

機械を操作するとき
操作する側がきちんと理解している限り
機械はいつでも従順で
常に全能感を満たしてくれる

メディアは全般にそのようなものであるし、コンピュータはなお著しく全能感を満たしてくれる
どんなわがままな坊やにも正確に地道につきあい続けてくれる

その限りでは自然に生きる個体としての弱さや
社会人としての未成熟を直視しないですんでしまう

その状況を引きこもりと形容してもいいわけだ

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誠実さを圧殺するものに抗する 孔子 君子の道

およそ誠実さを圧殺するものに対して
断固戦う

戦いを続けるために
他で稼ぐ

普通の人が普通に生きて
その人がいじめられ泣かされ金をむしり取られる
挙げ句の果ては病気で死んでいく
自殺する場合もある
こんな世界を神が望んだはずはない

普通の人が普通に生きて普通に幸せになれる社会を断固、作る

できないまでも、作ることができる道筋を示し、作り始める

誠実がかつための論理を構築し実践の道筋を提示する
そのために人生のすべてを捧げて悔いない

どうせゼロから、あるいはむしろマイナスから始まった人生だ

ここで一度リセットしてゼロから始めるとして何の悔いもない

むしろすっきりしている

すべてをなくしたとしても、私には経験があるし知恵があるし知性があるし勇気があるし誠実がある

それはすべてあの人たちが私から奪えないものだ

そしてあの人たちにないものだ

このような目標をくっきりと自覚できたことが最大の収穫だ

いまは人生のすべてに感謝できる

だからその感謝の意味もある

誠実さはすべてに勝つのだと証明しようではないか

そのことで連帯できるのが人間ではないか

孔子のいう君子の道も同じである


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