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柄谷行人「日本近代文学の起源」

何という稠密なパズルだろう。
膨大な引用、さまざまな概念装置、
それらをパズルのように組み立てて見せる。
ただ圧倒される。
パスカル、フッサール、デリダ、ローレンツ、スタロバンスキー、
ルソー、ソンターグ、フーコー、ピアジェ、
その他、私にはなじみのない人多数。
一体何というアクロバットだろうか。

中に小川未明の登場する一節があった。
たしか親戚の古い家で、小川未明の子供向けの話を集めた
大きな固い本があって、夏の間、読んだ覚えがある。
同じ家に、夏目漱石の坊っちゃんがあったことも覚えている。
全集版の大きな本で、オレンジ色のような表紙ではなかったか。
古い文字遣いだったような気がする。

柄谷のありがたい労作をしばらく眺めて、
心に浮かんだことはそんなことだった。

中村光夫も懐かしく思われた。
読んだことはないけれど、ある年の神田の古本屋で、
中村光夫の「ある女」というタイトルの本が大量に売られていたことを覚えている。



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ハナブサ・リュウ「美の王国」

銀座ニコンサロンにて写真展
ハナブサ・リュウ「美の王国」。

主に彫刻などを写真に撮っているんですが、
相手は動かない。
目をつむらない。

要するにライトの具合を調節して、
あとはカメラを調整、
写真に焼くときにまた調整。
シャッターチャンスという問題は限りなく小さくなるような気がする。

彫像なのに、いや、彫像だからなのか、生々しい。





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大江健三郎「取り替え子」2

1.
心理成長の屈折点

二十歳前のあの二人の体験は何だったのだろう。
それをわたしは二通りのメタファーとしてとらえる。
ひとつは、少年期から性的人間への変革に伴う、心のきしみ。
もう一つは、精神の病に近接した、精神の危機。
両者はもちろん密接に関連するのでバラバラに考えていいわけではないのだが、
しかし、誰でも通る道と、精神の病に近接する危険な道と考えれば、
両者は同一というものでもない。
単に時期が近接していて、両者が混じり合うことがあると考えてもいいかもしれない。

人間は少年期にいったん完成する。小学4年生位か、男女混合クラスで、
男女の違いよりも、人間としての共通性を生きる。
男が、極めて一部の優秀な男を例示して、自分も男だから共通に尊敬を要求していいのだと言い始めて、歪んだ世界を作り出す、少し前の時期である。
建築でたとえれば、完成した一階部分に、無理な形で二階部分が建て増しされるようなものだ。
一階部分は、個体として生き延びる構造である。
二階部分は、繁殖して次世代を残すための構造である。
この時期に、いつまでも小学4年生ではいられないことの苦しみを
克服しなければならない。

また、一階部分と二階部分の接合がうまく行かない場合には、
苦しみの延長に、
この現実と、人間の精神と身体が、実は、適合していない
のではないかとの疑いが生まれる。
これはある種の精神の病の始まりを導くことになるだろう。

この現実を受け入れらないのだから、
精神の目を閉じてしまうしかないのではないか。
青年にとって世界は思ったよりもはるかに分厚い。

このあたりの事情または雰囲気を具体化したものとしてイメージできた。

2.
取り替え子の発想。
なるほど、イメージを喚起し、連鎖させるに足る、強い発想である。

取り替えられた子に、前のこと同じ言葉を教え込み、同じことを考えるまで教育するとしたら。
「だから同じ言葉を話す」とあるが、
私にはそうした共同性の地平が心塞ぐものだ。

生まれ変わり、無垢を取り戻す。
それは美しい発想である。
しかしながら、同じ言葉を入力し続けたのでは、
結果も同じではないのか。

3.
死を乗り越えるために、再生のイメージを取り出し、
当然女性のイメージを大きく取り上げることになる。
多分死はそのようにしてしか乗り越えられない。
時間軸を動かない絶対のものとして、
その軸に沿って、死滅と再生を反復する、
それは循環の世界であり輪廻の世界である。
一直線の発展発達ではない。
技術の世界の直線性に対して、
心理の世界の根本的な循環性、
あるいはそこにわずかの進歩部分を見込むとして、
心理の螺旋階段状の成長を考えている。

しかし思うのだが、そこにも、その先にも、何かの根本的な解決があるのではない。
安定した解を求めるのなら、人間は根本的に同じことを反復するのだと定義した方が考えやすい。
しかしそれでは未来は解放されない。
未来を解放してしまえば、反復からは逃れられるものの、
未来の姿を知ることはできず、結局、人間の未来を信じることは不可能である。

4.
学ぶ人、読書する人、書く「作業」に打ち込む人。
多分、強迫的に読書している。
読書の内容をコラージュして行けば、精神を編むことができて、
そこに語り口という文法を持ち込むなら文章によるコラージュ作品が出来上がる。
その産物が成果の構造をどれだけ写し取っているかに、
著者は責任を取らない。
むしろ、世界はこれを作ったのだと提示している。
それは自分は子の世界の産物であるとの信念があり揺らがないからだ。

5.
最近のスタイルをくっきりと感じる人は、
茂木健一郎と思う。
〈引用〉
自由意志の不可思議について考えた。 
 果たして、人間には未来を自由に選び取る
余地があるのか。
 古典的決定論、量子力学的確率論、
神経認知科学。非線形力学。カオス。
 諸学の成果に照らし合わせて、
自由意志はありやなしや?
 私はそもそも、未来を選び取れた
のだろうか?

 徹したロジックの人は、一見狂人に見える
のではないか。
 正気とは、精神の成分をやさしく
分離しておくことを意味するからだ。
 自由意志についての論理を貫く時、
人の精神は異界に遊ぶことになるのだろう。
〈引用終わり〉

時代が科学にここまで追いついてきたことを嬉しく思う。
こうした内容をソフトな語り口で語る人が
世間から高く評価されている社会は悪くないと思うのだ

科学者が哲学的にまた文学的に語ることは堕落だと
思われてきた
ある種の挫折だと信じられてきた

そんな言葉を並べている時間があったら
なすべきことがあるはずだと
いわれていた

そんなものは俗世間をしのぐための方法でしかない
科学の本質、知性の最上の成果に挑まずにどうするのか、
そういわれたものだ。
しかし現在はそのような一直線の進歩も信じられていないわけだし、
最先端部分での根本的な停滞も
科学者の自信を奪い去っている

そんな中で
「何を」提示するかではなく
「どのように」提示するかを
この人は芸にしていて、まさに秀逸である。
まんじゅうのあんこは同じだけれど、
つつんでいる皮を工夫し始めたのだ。



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のどが腫れている

のどが腫れている。
町内会理事会では一言も話さなかった。
テニスでタイブレイクになって長引いて遅れた人一人。
相撲は今日が山場だといって落ち着かない人一人。

シャラポワが優勝したけど、
前はシャラポワが練習に来ていたんだ、
近くで見るとテレビで見るよりずっと大きいしね、
筋肉もすごくてね、
日本は男子でもかなわないだろうな、
とか。

相撲は結局、一敗同士で明日が横綱対決。興行側としては理想的な展開。
朝青龍がヒールに徹してしかも強いからおもしろいかも。

お相撲さんは「赤ちゃん顔」をしていて、おもしろい。
大人も、脂肪割合を増やしていくと赤ちゃん顔になるものらしい。
「ふける」というのは、脂肪がなくなることなのかもしれない。

そうは言っても、若々しくてしかもやせている人もいないことはないので、
脂肪がないだけではないだろう。
脂肪に女性ホルモンが溶けているので、その関係はあるだろうが。



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ただのおばさんとなぜ気付かない

同僚が不倫してまして
ときどき相談を受けてます
社内不倫ですね

どうみてもただのおばさんなんですよ
きれいでもないし
趣味がいいわけでもなくて

恋愛感情って怖いです
ただのおばさんが
不倫相手になっちゃうんですよ

どんなからくりなんですか
こころのからくり
ただのおばさんとなぜ気付かないものですかね

二人でラブホテルに行くっていうんですから
どうにかしてますよね
聞いてるこっちが頭痛しそうです

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サンパピエ

感情労働っていうわけか。
なるほどね。
あたしは7階だけど、
八丁目のあたりは、
肉体疲労も知能負荷もなくって、
ただひたすら感情疲労だわ。

あたしは感情マシンね。

そう、サンパピエって、
気になってたの。
以前そういわれて非難された。
身分証がないじゃないかって意味ね。

あたしたちライセンスで営業してるんじゃないもの、
あたりまえだわ。
人間の根本の感情で向き合ってるの。

Wiiと違うのよ、
画面の向こうでプログラムが喋ってるだけじゃない。
だから疲れるし長くやってられない。
消耗品。
ピッチャーの肩とおんなじ。
脳の中が赤くなってる写真、あれよ。
かなり必死。

顔は母親にもらったもの
頭はどうせよくないし
一度も太ったことはない
でも気持ちだけは気をつけてるのよ
せめて白い感じでいようって

もうかなりまだらだけど
でも少しでも白い感じを出したいの
こんな世の中だけど
すこしはいいとこだって思ってほしい

だまされるけど
だましてない

もうみんなにはよくしてもらったから
恩返ししたいの
ちょっといいでしょ
気持ちは寛大

同伴が疲れるの
おいしいですって食べて
あとで吐いてるんだもの
どうしてあんなアミノ酸臭いもの食べられるんだろう
おすしなんか食べても
消化しませんようにって思いながら
なるべく吐いてる
水銀だって脅かすんだもの

ミシュランに載ってから
みんなおんなじお店に予約するの
だからこっちはいつも同じもの食べてるわけ
ありがたいけど

あたしは手料理もできないけどね

憧れはね

あ、ま、いっか
感情労働者も明日はお休み

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Mal d'Archive

デリダのフロイト論
「アーカイブ酔い」
Mal d'Archive
であるが、
アーカイブの病
でもいいのではないだろうか。
悪よりもいいと思うが。

『わたしは「物質」だと「思っている」』、
この矛盾がどうしても解けない。

どうでも言いといえるあなたが羨ましい。



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ディア マサオ

ディア マサオ

元気でいるって
マリちゃんから聞いたわ

ワンタンの上手な女の人は見つかりましたか?
わたしはその後もう一段腕を上げました。
きっと気に入ると思うけど
つくってあげません。
でも、ずっと一人です。

追伸。
子供の頃貸したままの、
タイプライターのリボンをいつかこの世で返してください。

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すこしだけまともな暮しがしたい

もう不幸も苦労もたくさんだ。
激動はもう遠慮したい。
ただ薄く平坦な幸せがほしい。
それだけだ。



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春日山 朝立雲之 不居日無 見巻之欲寸 君毛有鴨

春日山 朝立つ雲の 居ぬ日無く 見まくの欲しき 君にもあるかも

恥ずかしくてわたしには何も書けない。
若い人のことだろう。

君にもあるかも
は7音に整えて
君もあるかも
でも
いい鴨

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月草之 徙安久 念可母 我念人之 事毛告不来

月草の うつろひやすく 思へかも 我が思ふ人の 事も告げ来ぬ

告不来 となっているので、
告げた、しかし来なかった、ということか。
月草は女のことを告げに来ないということか。

月のように移ろいやすい月草よ
満ちては欠けて
雲に隠れる
あの人はわたしの心を月草のように移ろいやすいと思っているのだろうか
わたしが好きだと言っても
あの人は何も言わない

嫌われたものだ

しかしながら移ろうものが男の恋の本質である
移ろわないものは女の恋と制度である

男の恋と女の恋は別のものだ
男でも女の恋をする者がいて、
女でも男の恋をする者がいる。

移ろう恋と移ろわない恋で区別するのがよいと思う。
移ろわない恋は愛に近く決意に近い。
ほとんど恋と呼べない。

移ろわない恋は形容の矛盾だ。



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かささぎのわたせる橋におく霜のしろきをみれば夜ぞふけにける

『新古今和歌集』と『小倉百人一首』に収録。
かささぎのわたせる橋におく霜のしろきをみればよはふけにけり
『家持集』はこの形。
よはふけにけり
のほうが平明で、いいと思う。

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町内会

町内会理事の順番が回ってきたので、
出席。
お年寄りが昔話を始めている。
このへんはそうだったんですかと驚いて聞いている。
桜の木がいっぱいでね、という。
昔話に付き物の、何とか家の明治式住宅と池とか。

交番がおまわりさんを減らしたいといってきているので、
地域としては反対。それはそうだ。
あとは地域の安全を守るとか、会ったら挨拶しようとか、そんなこと。

お相撲を見たいとかいう人もいて、
早々に閉会。

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女の眉で媚

女の眉で
媚びるとなる

わたしには眉がないから
媚びることもない

眉でどうやって媚びたのかな
漢字になるほどだからただ事ではない

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神の怒りの神学

神の怒りの神学を構想する。

愛そのものである神がいるというのに、
世界はなぜ極端な貧困と戦争と病苦に溢れているのか。

それらの苦難を放置することが神の愛ならば、
現状を固定することでしかない。

富裕な者の神、大教会堂に住み、暖かに学問をしている神の僕。

神は怒っている。

浮浪者を排除するきれいな教会堂は、誰の住まいか、と。

貧困は神への通路である。

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真実の宗教が発生する

貧困は神の恵みへの特権的な通路である。

目の当たりにする貧困は、真実の宗教と真実の社会改革へと人間を駆り立てる。

南米で、アジアで、アフリカで。

医療の不足もまた神への特権的な通路である。

避けられたはずの死に際して、真実の医療と真実の宗教が発生する。

日本ではここ100年、真実の貧困が欠如し医療の不足が欠如し、従って、真実の宗教への動因に欠けていた。

しかしこれからは、福祉国家側ではない国々で、
あからさまな貧困と医療欠如、教育欠如、倫理欠如が明白となり、
これらはどれも、真実の医療、真実の教育、真実の倫理への願いを強め、
最終的には、真実の宗教へと収束する。

諸宗派のつまみ食い的総合は棄却され、単純で最下層の人々を救済するための教義となるだろう。

貧困と病気と社会的混乱の中で、強大な権力を求める人も一定数はいるだろうが、
一定数は、真実の宗教を求める。
世直し、病気治癒、来世での報酬、これが目標になる。

宗教と社会科学と医学の幸福な総合がそこでは実現するかもしれない。

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みんなで一斉にインフルエンザ対策

1日10回以上の手洗い
マスクの着用
手袋の着用
防護用ガウンの着用

これらをひとりではなく、みんなで一斉に対策すれば、
インフルエンザには有効だ。

本当はある程度の強制力を持って、実施したいようなものだ。
駅の改札と会社・学校の玄関で、マスクをチェックして、手洗いを強制するくらい。
ついでに、駅、会社、学校で殺菌用ウェットティシューとかポンプで一回分の殺菌用薬剤とか、
目をぬぐうときに使うためのティシューとか使い捨て手袋とかを配布する。
スーパー、病院、役所、映画館、デパートの入り口でも同様。
コマーシャルつきでよいとなれば、企業にはいいチャンスなのではないか。

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眉毛の話

実を言うとわたしの眉毛は
外側半分がない。
そんなこともあって、面倒なので、全部剃ってしまった。
その上、永久脱毛もした。
わたしは徹底的だ。

眉毛の外側半分のない女性は、
甲状腺機能に異常がある場合があると
言われて調べたら別段異常はなかった。
ついでに女性ホルモンも調べて、異常はなかった。

遺伝でもない。
それでわたしはずいぶん心配もしたしむくれもした。

眉毛は人目につくから、とても厄介だ。

これから人口眉毛を植毛しようかと思っている。
でも、完全無欠の眉毛が突然出現したら変だろうな。
タイミングが難しい。
ミラノに移住するときにしようかな。

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オグシオと万葉

万葉集を読んでいたら、
オグシオという響きは
とても万葉だと思えた。

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まぜこぜ啄木

函館の青柳町こそかなしけれ
友の恋歌
矢ぐるまの花

石川啄木

これをうちの親は

青々と柳目に見ゆ青柳の柳目に見ゆ泣けと如くに


いろんな歌をまぜこぜにして子供に教えていた。
教えていたわけではないが、
つぶやいているのを聞いて覚えてしまった。
いまでも覚えている。

やわらかに柳あおめる 北上の
岸辺目にみゆ なけとごとくに

これが本物。

まぜこぜ啄木の奇妙な反復と重複は、
なぜか心に残っていて、いまでも思い出す。

*****
若きツタンカーメン王の棺に、王妃アンケセナーメンが供えたのがヤグルマギクなのだそうだ。



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パニックの人が苦手な場所

パニック障害の人が苦手な場所には、
それぞれ理解できる理由があると思う

飛行機……こんなものが空を飛んでいて、安心できる方がおかしい。
急行……途中で止まってくれないのだから、心配も分かる。
地下鉄……地中を走るなんて、いいものではない。
閉所……空気がなくなりそう。
エレベーター……落ちたりとまったりしそう。
洞窟の奥……逃げられない
地中……虫やネズミが出てきそう。特にムカデとミミズとアリ。

人混み……人が群れていると、ライオンに襲われる危険が増える。たくさん人がいたら、ライオンとしては、闇雲につっこめば、逃げ足の遅い誰かをつかまえられると思うだろう。人の側にすれば、集団のはじっこにいれば、方向によっては、ライオンに一番先に食べられるかもしれない。真ん中にいれば、他人が邪魔で、逃げ遅れるかもしれない。いずれにしても、人混みは危険だ。
現代でも、人ゴミや映画館は風邪をうつされる危険がある。

わたしは名探偵モンクのような不潔恐怖の人の恐怖もよく理解できるけれど、
パニック障害のひとの不安も理解できる。

ジェットコースターなんか、
絶対乗らない。
吊り橋も遠慮する。



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学校と仕事の違い

学生さんで、
学校は適当にさぼっているが、
仕事は休まない人がいる。

学校を休んでも自分が損をするだけだけど、
仕事を休むと人に迷惑がかかるからだという。

学校を休めば、学校の先生はいろいろと心配も配慮もするものだから、
迷惑がかからないというのは、言い過ぎだと思うけれど、
まあ、仕事に比べれば、自分が損をするだけということかもしれない。

*****
まだ20代でお店を経営している女性がいる。
近頃の若い娘は、休むときに電話の一本もできないと言って嘆いている。

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朝の仕込み

朝、中華屋さんも、おそば屋さんも、仕込み。
中華屋さんは、隅々まで磨いて掃除している。
毎日。いろんな物を道に放り出して、まるで毎日大掃除だ。
今日などは水が冷たいだろうと思う。
そば屋は鰹節の香り。
猫も大好き。
私も大好き。

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人は自分の立場がある限り、

人は自分の立場がある限り、
分かり合えない。
自分の立場を消してしまえば、
どの立場でも、多分理解できる。
憎しんだり軽蔑したりしているのは、
理解していないということだ。
どの人も、理由がなくて生きているわけではないのだし、
理由がなくて特定の立場をとっているわけではないのだから。

共感しなくてもいいから、
せめて、できるだけ理解したいものだと思う。
そのためには、よく話を聞くことだ。

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妹にし触れば われさへに触れ

妹に恋ひ 寝ねぬ朝に 吹く風は 妹にし触れば われさへに触れ 

あなたが恋しくて眠れなかった朝でした
風が吹いています
あなたの肌を撫でた風ならば
わたしの肌も撫でておくれ

君恋し眠れぬ朝に吹く風よ 肌を求める浅き夢よ

お前はわたしを眠らせない
風の中にお前がいる
恋の微粒子が濃く煙る



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祖母の教え

祖母は私に言いました
背筋を伸ばせ
しっかり歩け
あごを引け

逆に言えば、
わたしは姿が悪く、
猫背で、
あごが出て、
だらしなく歩くのでした。
読書の姿勢で固まったままなのでした。

今から思えば、
傷つけるのが申し訳なかったはずの、
誰も言ってくれなかった、
有益な教えでした。

人に親切にしなさいとか、
ご先祖様を大切にしなさいとか、
そんな教えではなかったのが、
あの人らしいいいところ。

今ならわたしは整形されたかもしれない。
プラグマティズム。

この人はリバタリアンだな。
役所も裁判所も必要ない。
自分で交渉した人だ。

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米国型金融資本主義

ゴールドマン・サックス
シティ・グループ
メリル・リンチ
米国型金融資本主義
新自由主義
フェルドマン
竹中
堀江貴文
村上世彰
折口雅博

時代には時代の言葉がある。

精神医学で、フロイトを読み直して論じるのは、すでに文献学である。

社会科学で、マルクスを読み直すのは、教養としてだろうと思うが、
現代的には何を読めばいいのだろう。

マルクスの思考は、福祉型国家ビジョンに集約されているのだろうか。
中国ビジョンはどうなっているのだろう。

現代、虐げられ、派遣され、理由もなく首を切られ、
ローンも組めず、結婚もできず、暮らしている人が何を読んで勉強すればいいのだろう。

米国型金融資本主義にたいする有効な実践はどこにあるのだろう。
マルクスによれば、
金融資本がやりたい放題をやれば、
矛盾は蓄積増大し、
労働側には反発のエネルギーがたまり、
結局金融資本主義は乗り越えられる。
そのためにも、乗り越えられるべき発展の一段階として、
金融資本の時代が必要なのだろうか。
社会の発展段階に応じた過渡的なもの。

膿が出尽くすまで。

最近は消毒をしつこくしないで、
水で流してラップを巻いておく。
ちょっと熱を出すくらいで治りがいいのかも。



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NHKの危機事態

話によれば、
アメリカ資本は日本の広告業界を自由にしている。
マスコミ企業は広告業界を敵にはできないから、支配されている。
毎日一時間テレビに出ている古舘という人は一体何なのだろう。
毎週日曜日朝にテレビに出ている有名な司会者は一体何なのだろう。
広告業界から独立できているのは、NHKだけだ。
9時のニュースの女性の黒髪。
法律により国会に人事と予算を握られているが、それ以外は、編成権として自由を保持している。
NHKの経営が民営になって広告業界に支配されれば、
日本国民の利益は損なわれる。
2005年当時、外国諜報機関が関与したとしてNHKスキャンダルが取りざたされた。
証拠はあやふやだ。

わたしがお金持ちだとして、朝日と古館を買収しろ、NHKをスキャンダルで民営化しろ
という指令は出すと思う。
投資効率がいい。

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掛布団

寒いけど、掛布団が去年より一枚少ないままですんでいる。
冷え性のわたしにしては珍しいことだ。
気絶したように眠っている。

たまには物語りのように気絶して眠りたいものだ。

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韓国ドラマ「白夜」

ずっとずっとすれちがうつらい物語でした。
ずっとずっと見ていて泣いてたわたしも
そばで誰か見ていたらつらかったかも。

すれちがうっていうのは、どうしようもないものだ。

日本人女性が白夜の南極を歩いているとかのニュースを見て、
思い出したのはそのことでした。

運命って、あるよね。
運命としか、言いようがない。
弱いわたしだ。

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