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検察vs小沢 非対称的な戦い しかし ほころび

週刊誌に 検察vs小沢 の文字が躍る

しかし全然対等な戦いではない

小沢側が全面勝利したとしても
検察はほとんど何も失わない

検察に対する世間の信頼など
失ったところでどうだというのだ
という程度のものだろう

官房副長官の不用意な発言はその現れだ
またそれを記事にしてしまうマスコミもそれがどのような意味を持つものか分かっていたのか怪しい

マスコミが意味をよく分かっていて書いたのならばずいぶんとおかしいと思うし
意味が分かっていなかったのならばますますおかしい
オフレコとは何なのだろう

検察はこのタイミングで仕掛けをして
それだけで充分に目的は達成したのだろう

物忘れの激しい世論だから
どうせすぐに忘れるとたかをくくっている

そもそも検察が捜査してそのあと裁判で決着をつけるとして
すべて検察側のホームグラウンドでの出来事なのであって
土台負けるはずがない

観客(マスコミ)も
審判(裁判所)も
グルなのだから
負けない仕組みの試合なのだ

そう言われてはいても
やはり分からないのは
官房副長官の発言と
それを報道したマスコミの
何かの手違いである

普段からそんなことを言っているのだろうなとは思うが
それを各社ほぼ同様に流してしまう手違いが何によって生じたかには興味がある

ほころびが見えるというべきか

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薬の副作用

薬は飲んでみたいけれど副作用が心配で踏み切れないという人も多いと思う

実際のところは多くの使用経験の蓄積があるので
副作用についてもだいたいどのようなことがどの程度の頻度で起こり
その対策はどうすればいいかも知られているので
まず心配はなく
だからこそ認可されていて広く使われているのだけれど
それでも心配だという気持ちは分かる

私が分からないのは
そのように慎重な人が
サプリメントとかその他いろいろなものに対して
あまりにも無防備であることだ

多分、そう言ったものについては
不安をあおる情報や口コミも少ないからだろうと思う

薬についての心配が多いのはそれだけ多くの人に情報が行き渡っているからだとも思う

慎重であるに越したことはないし
それは薬だけではなく
各種の経口摂取物についてそのようにあるべきだし
その他の治療法、たとえば心理療法とかについても
慎重に考えるべきだと思う

心理療法ならば副作用はないだろうと思う人もいるかもしれないが
どうしてそんな風に思うのだろうと不思議に思う


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レセプト完全電子化

『レセプト完全電子化を後退させるな』(3月9日)日経社説

「電子請求があまねく行き渡れば、病気の種類ごとに治療方針を標準化する作業にも弾みがつく」
などという文章が見える

何というかものすごい統制主義
標準化の実際が何であるかを考えてみれば分かると思うが

安上がりにするためには
米国流に標準化するしかないというのも分かるけれど
どうなんだろう

*****
一つはコンピュータ業界の援護だろうが
一つは治療の標準化という新しい権力と利益構造を生むことになる

製薬会社は標準化の時に介入すればいいことになって
経費の節約になるかもしれない

結果としては平均寿命が短くなるのだろう

もう何も考えるなということらしい

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この世界への興味

この世界への興味が次第に失われている
次第にどころではなくてどんどんかもしれない

新しい歌も興味ない
みんな同じに聞こえる

新しい文章も全く興味がなくて
古いものばかり読む

現代芸術はおおむね興味がわかない

新テクノロジーもだいぶ遅れてからでいい

人間についての興味もどんどん薄くなっている

政治なども
まあ、どっちでもいいじゃないかという具合だ

経済については困ることもあるけれど
真剣に悩むほどでもない

食べ物も特に何も考えないようになっている

特に喜びもなく
特に不満もない

こんなものじゃないかなと思ったりする

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生きるために許される少しの妄想

生きるためには
少しだけの妄想が有効である

等身大の100パーセントの現実だけを見ているのでは
つらいことも多い

多いどころかつらすぎる

生きるために許される少しの妄想があるはずだと思うのだ

*****
その典型が自己愛である

他人から見ればばかばかしいことである



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魂を育てる

魂を育てることに
もっと真剣に取り組みたい

人生はすぐに通り過ぎてしまうから

現代社会は
魂を育てる場面を
なくしてしまっている

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薬の依存性 嗜癖する脳

薬のことで皆さん気になっているのは
一つは依存性のことだろうと思う

どんどん量が増えていくのではないかとか
くすりに慣れてしまって効かなくなってしまうのではないかとか

実際に薬をつかつているとそのような心配はあまりないもので
依存症になるような場合には
性格的な基盤として多少の偏りがあるように思う

それよりも食べ物中毒とかギャンブル中毒とか
ゲーム中毒などいろいろな中毒があり
一つの中毒から別の中毒に移行したりする場合がある

頭の中にある中毒回路の問題と見える


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こころの悩みに強くなる

こころの悩みに強くなる方法

まずは合理的に現実的に問題を解決する力を身につけること
それが一番だ

第二はそれができない場合、
さっさと忘れること

忘れるために別のことに集中すること

しかし問題は「別のこと」が往々にして
「もっとひどい現実」であることだ

もっとひどいことが降りかかるので
それまで悩んでいたことも忘れてしまう
そんな感じで人生は進んできた

あなたの場合もそうではないですか?

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摂食障害

摂食障害とうつが密接に関連

 若い女性の病気に拒食症と過食症があります。拒食症は、強いやせ願望や肥満恐怖などのため、「食べない、食べられない」で食べる量が極端に減り、その反動で「食べたら止まらない」と過食しては、体重増加を防ぐために嘔吐(おうと)して、著しいやせとさまざまな心身の症状を生じます。

 一方、過食症は、短時間に大量の食物を過食しては、過食による体重増加を防ぐために、過食後に嘔吐や下剤の乱用、翌日の食事制限や絶食などを認めます。しかし、体重は拒食症ほど減少せず、正常範囲内にあります。そして、過食後に無気力感、抑うつ気分、自己嫌悪や自己卑下を伴います。

 これらの摂食障害において抑うつ症状を生じることは古くから知られ、うつ病と摂食障害は密接に関連しています。

 摂食障害では、急激な体重減少や低栄養状態により抑うつ症状を生じます。さらに、過食や嘔吐後に強い自己嫌悪を伴う抑うつ気分、過食や下剤の乱用などの排出行動を止めた時や、食べ過ぎで体重をコントロールできなくなったと感じた時にも抑うつ症状を生じます。また、治療により体重が増加していく過程においても不安や抑うつ症状を生じます。これらの場合には、抑うつ症状が1日のうちで、または日替わりで、良くなったり悪くなったりと、動揺が激しいことが特徴です。



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摂食障害、「食べなさい」と強いず安らぎ与えて

摂食障害、「食べなさい」と強いず

 ◇摂食障害、「食べなさい」と強いず安らぎ与えて

 10年ほど前、フィジー諸島の少女たちが、パリのファッションを着ようとダイエットして病気になる事例が多いという論文が出ました。かつて「イエスタデイ・ワンス・モア」などのヒットをとばした米国のグループ、カーペンターズのカレンが、やせ薬などを服用して死亡したことも有名ですね。ムンクの「思春期」や藤崎孝敏の「恢復期」などの絵のモデルも、摂食障害の少女そっくりです。

 Mさん。学生の定期健診で「やせ」を指摘され、面談しました。強い風が吹くと飛ばされそうな〓身(そうしん)ですが、理知的な女性です。性格は完ぺき主義、理想主義。高校時代は陸上部で、太ると走れないと思い、ダイエットしました。ところが、もうそれ以上やせなくていい体重になったのに、今度は食べることができなくなりました。イライラがつのり、万引きしたり、フラフラして駅で倒れるような状態になり、1カ月入院。その後、通院し、自己表現するトレーニングをして現在の状態まで回復したとのことでした。

 摂食障害は、肥満へのおそれや、対人関係の悩みなどをきっかけに始まることが多いようです。自尊心が強く、自己愛的な万能感を保とうとするものの、うまくいかなくなって、自己の身体的欲求や身体イメージを抑圧しようとするために起きる--などと説明されています。人間は自己表現できない時、あるいは孤立した時、生きる欲求をも大脳で抑制できる生き物だということの表れです。

 自分の子どもに摂食障害の疑いがあったとき、心配のあまり「もっと食べなさい」というのは逆効果です。まずはその日ごとに、何かしら子どもをほめる点を探し出してください。アメリカの精神医学の父、サリバンが言うように、人間はほめられると満足感と安らぎを感じ、自分を取り戻していくようです。



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万年筆が手に入ったけれど

ずっとずっと欲しかった書きやすい万年筆が手に入ったころには、
何も書くことを思いつかない。
手紙を書く友人も死んでしまって今はいない。
そんなものだ。

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新宿御苑の桜2007-3-20

 







空が青くて晴れいてましたので、高コントラストです。










芽の具合といったらこんな風でした。





 
こうして二人で歩いているのもいいものです。 女性はメカに熱中していました。

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すぐれた詩人は、言葉を最小限に使ふ

すぐれた詩人は、言葉を最小限に使ふ。
だからこそ、その言葉は力強い効果を持つてゐる

青柳瑞穂

たぶん言うとおりだろう
饒舌派も私は肯定するが

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妄・忘・忙

妄想の妄
忘却の忘
多忙の忙
と並べると「亡」
があまりいいものではないらしいと思えてくる

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アパレルの残業時間

ITやSE系の残業地獄は有名でもう名物みたいなものだけれど、
早く管理職になって安定しようねと言ったら
管理職になると残業手当が付かないので給料が安くなってしかも家に帰れなくなるのだという。

大変だなあ、でもこれが先端産業というものだなあと思っていると、
アパレルさんはまた別の感じで残業野放しらしい。
もともとアパレル系の仕事に就いている人は好きで仕方なくてついているのであって
労働と言うよりは自己実現の意味合いが強い(ことにされている)

デザイナーなんだから夜中だろうが何だろうが
インスピレーションに打たれれば仕事をする
芸術家なのである
だから、条件が過酷であればあるだけ、達成感は大きくなる。
そんな周囲に囲まれているので、自然に自分もそうなってしまう。

ブルーワークの職場は昔からの労使の慣行が残っていたりして、
そんなにひどいものではないとも言われているのだが
アパレル系にしてもIT系にしてもそのようではない。

電子機械、電子通信系の研究開発部門になると、
どこまでが労働時間でどこまでがオフなのか、全く区別もつかない。
頭の中で考えていれば仕事をしているわけだ。
当然家に帰っても考え続けることになり労働拘束時間の考え方が違ってくるのだろうと思う。
だいたいは好きですからいいですとか言っている。

新製品の展示会があると出かける。
そのとき勤務時間内だとまずレポートを書かなければならない。
大変面倒なので休みを使って勝手に見物に行く。
今回はドコモのブースが大人気で、
待ち時間がかなりあったような気がする。
彼が見たかったのは基盤とかそんな関係らしくも並ばないで見られたとのこと。

そのような基盤を買ってきて、プログラミングを組んでみて、どのように動くか感触を見ておく。
それは仕事でもあるが趣味でもあり、とのことだった。

ICチップのおかげで便利になったのはスイカで
本当にありがたいし、世の中の人の流れが変わったと思う。

しかし使っていると、とうせんぼになる人の後ろに続いていた人にまで影響が出るのは納得できない。
とうせんぼになるはずなのにその人は足が速くて通り抜けてしまい、
次の人が通行禁止になったりする。
それもなんだかおかしい。

ペンギン君が新幹線や山手線を縦横無尽に使って移動するのだが、
鳥なんだから飛べばいいのにと言われて
気にしないで笑っていたので、
相当に人格ができている奴とみた



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ときならぬ奥州征伐 

西松建設、小沢陸山会にからんで
東北の土建屋さんに一斉聴取という

ときならぬ奥州征伐の感じ
いま新平家物語を読んでいるので

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あなたのリードで 島田もゆれる 芸者ワルツは 思いでワルツ

あなたのリードで 島田もゆれる
チーク・ダンスの なやましさ
乱れる裾も はずかしうれし
芸者ワルツは 思いでワルツ

芸者ワルツ/神楽坂はん子

*****
百人一首に採録したいくらい
秀逸

*****
そういえば島田さんを思い出します

*****
SHIMADAモユレルさんをプロデュースしたい

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治療継続率persistenceと治療遵守率compliance

アドヒランスを
治療継続率persistenceと治療遵守率complianceに大きく分けて
考えることが出来る

最近の研究では治療継続に関しては8ヶ月から1年はどうしても必要なようで
それを短く説明すると
患者さんは1年通院しないで終わってしまい
結局再発率が高くなると言われている

昔はうつ病は3ヶ月で寛解して6ヶ月の服薬で再発も防止できるようなグラフが多かったけれど
時代のせいか何のせいか寛解まで6-8ヶ月、再発予防まで含めると1年と言われるようになってきた

患者さんにすればなんだか治療に要する期間が延びたようでいい気分ではないだろうと思う
これを治療の進歩と言っていいのかどうかと思われるかもしれないが
本当はこれは進歩なのだ

治療遵守率に関しては
どの程度薬剤や生活指導を守ってくれるかだが
これも機械的に遵守しているのがいいのか
あるいは自分の主観的な感覚に従って調整するのが治療満足度が高くて
結局治癒率がいいものなのか
問題になる

薬剤に関していちいち血中濃度をモニターしているわけでもないので
実際どのように飲んでいるかについては難しい点がある

どのくらい休養がとれるのかとか
生活の方針が立って希望がもてるかとか
そのあたりが実際には大きな要因だと思うが

いろいろ考えると
むつかしい


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薬はなるべく少ないのがいいに決まっている

薬はなるべく少ないのがいいに決まっているが
お医者さんがなるべく少なくしようと思って処方していると
こっそりと家族の薬を飲んでいたり
いろいろと補っていたりもする

逆にお医者さんが慎重になって
お薬を出していても、実際は飲んでいないとか、
飲んだり飲まなかったりとか、そんな人も多い

お医者さんにはこのくらい出してもらって
余裕を持って自分で決める分の「のりしろ」が欲しいと思う人もいる様子だ

患者さんが困っていないのだから、結果としてはそれでいいのか、
それとも理想的な治療が達成されていないのでよくないと考えるのか、
難しい点もある

このあたりも患者さんの健康観とか治療観とか
全体としての価値観の問題になってくる

そう思いつつ
新聞に堂々と載っている
健康関係のコマーシャルを見ると
どうしたらいいものかと
ため息も出る

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治療の利益と不利益

害がなくて利益だけある薬ならば問題はないけれど
薬には多少の不利益があることも多い

どんな利益とどんな不利益に対して
どの程度の重みを感じるかは
人によって違う

通院の時間が不利益だと考える人もいるし
治療の費用が不利益だと考える人もいる

とにかく仕事を続けたいという人もいるし
仕事は辞めてもいいから薬は嫌だという人もいる

それぞれの価値観である

しかしお医者さんの側にもある程度の価値観の範囲はあるもので
その範囲外のことはやはり対応が難しいこともある

世の中にはいろいろな考え方があるものだと思うこともしばしばで
なるべく対応範囲を拡大しようとは思う

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アドヒランス

きちんと通院して
きちんと薬を飲んで
きちんと生活指導を守ってくれることが
アドヒランスである

これもなかなか難しくて
お医者さんが慎重に言いすぎると
患者さんとしてはなんだか重病のようで憂鬱になる
しかしお医者さんが楽観的に言いすぎると
患者さんは通院もやめるし薬も飲んだり飲まなかったりになってしまう

そのあたりは
合理的な判断の手がかりを提示することがいいのだろうと思うが
簡単ではない

血圧や血糖値ならば数字で出るけれど
精神的な諸側面は数字だけで明示できるわけでもない

薬は依存が心配、副作用が心配、
心理療法は根本的に治りそうだから、
やはり心理療法で治したいと希望する人も多い

その場合はやはりかなり根気よく治療しないといけないことも説明が必要だ

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観葉植物

観葉植物をあまりにも放置しておいたら
乾燥しきって
傾いてきた

動かしてみたら根から抜けた

完全にだめになった歯が抜けるような感覚

昔はまめに水をあげていたものだけれど
年をとるとそのあたりの感覚が鈍くなる

最近は頂き物の欄の継続栽培にも成功していない

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説明と理解

お医者さんが患者さんに説明したことが
どれだけ患者さんには理解されて受け止められているのかという問題があり
お医者さんが思っているほどには
理解が浸透していないらしい。

古くからある新しい問題である。

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フォーシーズンズホテル 格式高い

場所が悪いので、ここで待ち合わせしてどこかに行くというケースは少ないようで、
品がいい



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摂食障害と向き合う:/2 体への影響深刻

摂食障害と向き合う:/2 体への影響深刻
 
拒食症による体への影響 ◇腎不全、低身長、骨粗しょう症にも--やせ礼賛の風潮背景、患者増加
 摂食障害では、過食と嘔吐(おうと)を繰り返したり、無理に排出する方法として下剤や利尿剤、浣腸(かんちょう)などに頼るケースも多い。

 横浜市の30代女性は18年近く下剤に依存していた。初めて下剤に手を伸ばしたのは16歳の時。「食べても出してしまえば太らない。こんなに簡単に出せるものがあるんだと思った」と振り返る。

 中3の時、盲腸で入院して体重が3キロ落ちると、やせることが面白くなった。最初は浣腸の乱用から始まった。入院中、便秘を解消する目的で処方されたが、退院後は自分で購入し毎日使うようになった。1日1ダースまで使用量が増えたが、効きが悪くなってきたため、下剤に切り替えた。

 母の死、父の再婚で生活が一変すると、ますますやせることにのめり込んだ。ほとんど食べず飲まずの生活でも、下剤だけは手放さなかった。使い始めは1日3錠だったが、徐々に1日400錠まで増えた。下剤代は1カ月15万円以上。「0・5キロでも太れば自分の価値が下がると思いこんでいた」。体重は30キロ前後に落ち、脱水症状で倒れては病院に運び込まれた。

 30歳を過ぎてから下剤を絶ったが、長年の乱用で体は水分調整ができなくなっていたという。「やめたとたん、むくみで体重が10キロも増えた。外見が変わることに耐えられず、下剤をやめようとしても挫折する人が多い」。「下剤に手を出すのは簡単。でも依存度が高く恐ろしいものだということを知ってほしい」と自分の体験から警告する。

     *

 嘔吐や下剤乱用が体に及ぼす影響は深刻だ。政策研究大学院大学保健管理センター(東京都港区)の鈴木真理教授は「体内でリサイクルされるべき消化液や電解質も出てしまう。腎臓へ行く水分が減って腎不全になり、生涯、透析が必要になる場合もある」と話す。嘔吐で出る胃酸のため歯が溶けて、30代で総入れ歯になったケースもあるという。

 さらに摂食障害のきっかけとなる過激なダイエットの弊害として▽低身長▽骨粗しょう症▽生理が止まる--などを挙げる。骨粗しょう症の予防は、成長期に骨に含まれるカルシウムをいかに増やすかにかかっている。女子は14~20歳、男子は14~18歳が最高になる時期なので気を付けたい。また、成長期に低栄養の状態が長く続くと、身長の伸びが止まり、低身長を招く。

 さらに、拒食症患者は病気だという自覚がなく、「病院に行くと太らされる」と受診を拒絶しがちだ。鈴木教授は「標準体重の55%を切ったら命を落とす危険があるので必ず入院を」と警告する。

 では、なぜ患者は増えているのだろうか。摂食障害患者を多数手がける「久里浜アルコール症センター」(神奈川県横須賀市)の心理療法士、武田綾さんは「背景に、やせていることを美しいとする社会の風潮がある」と指摘。また、発症しやすい人には▽完全主義▽対人緊張▽問題処理能力が乏しい▽自己評価が低い--など共通の傾向があるという。こうした本人の資質やストレス、やせ礼賛の風潮などが絡み合って発症するとみられる。

 さらに武田さんは、摂食障害患者の心理として「人間関係など何か困難に直面した時、やせて外見を美しくすれば評価されると問題をすりかえがちだ」と説明する。病気は長期化するケースが多いが「やせて病気のままでいれば、内面の問題を直視せずにすみ、現実逃避ができると考えるのではないか」。症状に苦しみつつ、その症状を必要とする--。摂食障害の深刻さが垣間見える。

 ◇真の回復は内面の問題の解決
 医療機関ではどんな治療をしていくのだろうか。国立国際医療センター国府台(こうのだい)病院(千葉県市川市)心療内科の石川俊男部長に聞いた。

 摂食障害患者は、「一口食べたら太る」のように、体重や体形などについてゆがんだ認識を持っている。こうした社会生活上、支障となる認知のゆがみを修正する認知行動療法が治療の中心となる。

 とはいえ、極端にやせた低栄養の状態では、脳の機能が低下し適切な思考や判断ができない。拒食症の場合、まずは十分な体力を回復することが優先で、段階的に食事量や体重を増やし、栄養状態を改善することから始める。しかし、根底には肥満恐怖があるため、体重を増やす治療に抵抗する患者も多く、難航することが多いという。

 患者の家族は、体重や食行動が正常に戻れば回復したと思いがちだが、石川部長は「根本的な発症要因である内面に抱えた問題が解決しなければ、真の回復とはいえない」と指摘する。「本人が自ら問題に向き合い、自立することが最終目標」と話す。

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 ■標準体重の出し方

・身長160センチ以上→(身長-100)×0.9

・身長150センチ超~160センチ未満→50+(身長-150)×0.4

・身長150センチ以下→身長-100

 ※「ダイエット障害」より



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「懐かしの庭」から引用

「懐かしの庭」からの引用

世界は変わったと言いますが、人々は断片のようになってしまいました。
お金への執着と利己主義はいっそうひどくなりました。
友人だけでなく、家族や父母兄弟の間でも財産は人間関係の最も重要な基準です。
急に貧しくなり、物質的基盤を失ったらどうするつもりなのでしょう。
惰性に流れる大衆、理想を喪失して快楽だけを追求する若者、偽善と御都合主義が横行する政治、世論の露骨な操作と歪曲……。
長い間、自由が制限された社会で暮らしていると、創造的な力や精神的な豊かさを恐れ、むしろ嫌がるようになると言います。
金持ちは今も絶大な力を持っています。

それでも、私はこの地を愛し、誇りに思うでしょう。この程度とは言え、民主化の実現に努力した人々と同時代を生きてきたのですから。そして、このみじめでみすぼらしいボロの中から輝くものを探し出し、新しい服に作り変えていくのです。

いつの時代もこの地上で人は愛しあいました。
成熟した愛で過去と未来を抱きしめるように期待しています。

互いに力を合わせること、それが市民の誕生だった。

和解
辛い時も多かったけど、私たち、すべての日々と和解しましょう。

「懐かしの庭」ファン・ソギョン 岩波書店

 



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中国王妃の人形


銀座ミキモトの展示場で見かけた人形。
中国王妃であるが、これを横から斜めから後ろから見ていると、
実にすばらしい。特に表情の微妙な味わい。
美しくもあり、しかしそのピークは過ぎて、慈しみに満ち、
そして世界への肯定感情を持ち続けている、
そのような存在。

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