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引っ越し

飲んでいたら女が言う

今度引っ越しするの
いまのとこも便利なんだけど
住んでる人がすこし問題ありで
だって実は知ってる人が住んでたって判明ちゃったし
なによりも
気分を変えたいのね

インスピレーションわかないんじゃ
時間の無駄

最近は不況で不動産も全然だめだから
都心でも安いのよ

リッツカールトンとかミッドタウンで100万円しないのよ
だいたい100平米で100万円くらいかな
六本木ヒルズとかも100万円くらいでひとり暮らしには充分だな

料理、洗濯、買い物、ちょっとしたお掃除なんかのサービスがあって
ホテルみたいに使えるわけ

定期クリーニング・部分クリーニングはいまでも使っているけどやっぱり便利だし
プロのクリーニングはいいわよ

セキュリテイシステムはやっぱり新しい物件の方がいいし
お風呂がいいのよ、古いと水圧が足りないでしょう

最上階にはジャグジー。フィットネスもあるし入居者専用だからちょっと気分がいいの。

ペット専用のアプローチとフットバス。

コンシアージュが24時間常駐するレセプション、これが結構便利。

芝浦アイランドには友達がいて
この間泊まってきたの、女の子
海がいいんだけど、新しいし、でもまだ充実途中の感じ

わたしは何となく六本木の方がいいな、いまのところ

実家の世話にはならないの
自分で稼いだらいいんだし
兄に嫌みを言われるのがイヤなのよ
母は会社から賃貸料を出すっていうんだけど
それくらいなら
あなたにお願いするわよね、ね。

*****
誰にでもこのネタを喋っているらしい。

100万円って、
八百屋さんで、キャベツ半分で100万円とかいうのは聞いたことがあるけれど、
まるっきり意味が分からない

イトーヨーカドーのない街にはわしは住めん
掃除くらい自分でせんかい
洗濯しないなんておかしいだろ

人間は図書館の隣に住むのが一番いいと
孟子も言ってるだろ

電車がうるさくなくて
イトーヨーカドーに5分以内
図書館の隣に住みたい
子どもがうるさいのもいや


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塩素の匂い

わたくし 塩素の匂い 大~好きなの (ハート)
 
プールの 匂い!
 
だから お洗濯のとき 漂白剤を 余計に入れてしまう (笑)
 
あ゜~ 懐かしい プールの匂い と うっとり してしまう

*****

若者であるオレのは 塩素の臭いと 味がします

ぴったりのような 気が いたします


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悟りとは 平気で 生きることだ

永平寺(福井県)の 何代目かの えらい お方の お話し
 
 
悟りとは いつ 死んでもいいと 思えることだと 思っていたが
 
悟りとは 平気で 生きることだ
 
だそうです
 
『平気』 で です
 


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最初は過剰に期待

いやあ、自分でも、分かってはいるつもりで
でも、やっぱり、同じことを繰り返しますね
同じ頭で考えているから
同じことをしてしまうんだね

だいたい最初は過剰に期待するじゃないですか
今度こそ理想の、期待通りの、と思うわけじゃないですか

そしてそれが次第に冷めていくだけのことで
いつもいつも同じ

いい加減分かれよと
人には言われても
・・・・もちろん、わたしだって、人には言うんですよ、
いい加減分かってもいい年だろうと



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とんでもないところに

踏み外して
とんでもないところに
行ってみようよと

誘惑されているのか
誘惑しているのか
すでに走り出しているのか


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科学の世界の住人

わたしは自分が科学の世界の住人であることを
いまは喜ばしく思う

自分が正しくないとき
自然はわたしに訂正を迫る

それはとても良いガイドラインになる

それは多数決も関係ないし
歴史も関係がない
政治力も関係ない
自分でルールを作って問題をつくって答えを作文して
大部分が嘘であるような法律学とも関係がない
ほとんど偶然に頼る経済学とも関係がない

科学の世界の
この固くてどうしようもない確実さが
わたしには故郷に思える

この世界の住人で良かった

素朴な科学実在論を言っているのではないのだが
表現が難しい


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馬を洗わば馬のたましひ冴ゆるまで人恋はば人あやむるこころ

馬を洗わば馬のたましひ冴ゆるまで人恋はば人あやむるこころ
塚本邦雄

かの有名な塚本先生だ

力み返っているね
縄文人みたいにもりもりしているね

馬を洗うなら魂が冴えるくらい
人を恋するなら人を殺してしまう心

最後のところの意味が不安定で
多分字数が足りなかったんだろう

なにもそんなに力まなくても、ねえ
人を好きになるって
ちょっとした素敵なエピソードでもいいじゃない
なんですぐに命がけなのかしらね

野蛮だ

馬を洗う時に
魂までって
それは考えすぎだわ

夢を見すぎる少年か
この世の最後の恋にかけている老人か

どちらにしても
壁のしみが天使に見えているわけで
それは壁のしみなんだよと誰か言ったら怒られるかな

*****
いずれにしても
こんな人が相手だと
困るだろう

*****
2008-08-04 には こんな風に 茶化していたのだった。

いまは 2009-6月であるが かなり違う受け止め方をしている。

先日朝日新聞で車谷氏の人生相談コーナーがあった。
相談は、高校(いや、中学だったか)教師であるが、教え子の女性がかわいくなってどうしようもないのだという。
どうにかとどめている。以前は、好きだった教え子が風俗(だったかはっきりしないが、
そんな感じのもの)で働いているとの噂を聞いて、足を運んでみたこともあるという。
実際には逢えなかったが。
それに対して、「寸前のところで止めているあなたの場合、人生は始まってもいない」と車谷氏は書いていたと思う。

本当の人生とかいってもそれはその人それぞれで
「本当の」の押し売りも困るけれど、
こうした感じのことを本当の人生と感じる人たちもいて、そのような感性もあるのだと、
現実のものとして思う。
塚本先生のぎりぎりの言葉も、なるほど、深いもので、
古今和歌集とかの職業歌人とはかなり異なる言葉なのだ。

「あなたの場合、人生は、始まってもいない。」
なるほど、そうなのか。

わたしの場合の短歌の世界は
風吹けば落つるもみじ葉 水きよみ 散らぬ影さへ底に見えつつ (凡河内躬恒 古今集)
というような調子のものと考えていたし、いまでも大部分そうだと思うのだが、
そうでない世界にも理解は示すくらいになったとは思うのだ。



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古典詩歌入門 多義的別解釈と心理療法

古典詩歌入門 鈴木 健一 岩波

 日本の古典詩歌を詩歌たらしめているものとはなんだろうか.それは〈ことば〉の多義性だと思う.同音異義語が多い日本語によって構成される,短詩型文芸の圧縮された詩型は,多義性の宝庫といっても過言ではない.これを前提にしないと詩的真実は見えてこないだろう.
 本書では,このような視点を具体例に即しつつ繰り返し述べていくことになる.それこそが『古典詩歌入門』という書名にかなう内容だと思うからである.
                         (略)
 高校までの古典教育では,「解釈」が教師や模擬試験の解説において所与のものとしてそこにあった.いわば,自分の外側にある「解釈」を理解し,試験で解答できるように準備しておくことが求められていたのだ.それは,勉強の第一段階として正しいあり方だと思う.しかし,大学生になったなら,あるいは大学院生や社会人であるなら,今度は「解釈」を創造する側にまわることが可能となるし,そのような冒険を冒すべきなのである.この場合,「解釈」は自己の内側に存在している.そこでは,いくつかの選択肢が示されていて,何を選ぶかによって自分自身の真価が問われているとも言えるだろう.その時に必要なのは,それぞれの選択肢を吟味する技術である.この技術は,訓練によってある程度身に付けることができる.そして,技術を駆使し尽した後に,自己の感性としか言いようのない何かもそこに立ち現れてきて,ようやく技術と感性を止揚した次元にたどり着くことができるのである.その時はじめて詩的真実とでも言うべき何者かにも触れることができるだろう.
(「はじめに」より)

はじめに
序 日本の古典詩歌

I 重なり合う〈ことば〉――技法としての多義性
 第一章 〈自然〉と〈人間〉――共時的多義性
   第一節 掛詞
第二節 序詞――装飾する機能
第三節 〈自然〉と〈人間〉の親和性
第四節 見立て――比較する効用
  第二章 〈伝統〉と〈現在〉――通時的多義性
    第一節 本歌取り
第二節 パロディー
第三節 〈伝統〉と〈現在〉の親和性
第四節 和と漢――中国という規範
  I のまとめ――芭蕉「草臥て」の句

II 揺れ動く〈ことば〉――解釈における多義性
 第一章 作中人物の行為――誰の行為なのかを分析する
   第一節 「奥山に」の歌
第二節 蕪村「負まじき」の句
  第二章 作者と作品――作者のイメージを吟味する
    第一節 芭蕉「病雁の」の句
第二節 良寛「たらちねの」の歌
  第三章 一語の重み――ことばへの想像力を鍛える
    第一節 右近「忘らるる」の歌
第二節 和泉式部「うちふせば」の歌
第三節 「夕ぐれは」の歌
  第四章 情景描写――描かれた風景を想像する
    第一節 芭蕉「閑かさや」の句
第二節 芭蕉「暑き日を」の句
第三節 蕪村「不二ひとつ」の句
  IIのまとめ――芭蕉「田一枚」の句・「植ゑて立ち去る」のは誰か

おわりに
 参考文献
あとがき
人名・書名索引

*****
「解釈」を創造する
「解釈」は自己の内側に存在している

多義的解釈、別解釈を吟味する。

これはまさに、現在と過去に囚われている人間が、
解放された未来を手に入れるための方法を提示していて、
実に心理療法的である。

別の解釈はできませんか?と
文藝の次元でトレーニングしてみる。
それは人生に役立つだろう。

親の言葉や態度を別の視点で解釈できないだろうか

人生のつらい思い出も、別の解釈ができないだろうか。



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小さな景色 現在真空パックコラージュ

わたしは小さな風景を語る。
個人的な風景だけを語る。

だって、本当は、世の中のことなんてどうだっていいんだもの。
知ったことじゃないし。
現実に目の前に現れれば苛立つこともあるのだけれど、
めったに見たりはしないわけだし、
一種隔離されているのだし、
大きな景色は新聞で読むだけだな。

大きな景色を大げさなこと場で語ると、結局は自分の言葉じゃないんだもの。
どっかで聞いたような、借り物の言葉を組み合わせているだけで、
そんなことなら誰でもできることだもの。
試験の模範答案を作るようなものだな。

それよりね、自分が、数年後に読み返してみて、
ああ、この頃はこんな風だったなあって、
時間の缶詰を開けるみたいに、
真空パックの包みを開けるみたいに、
そんな風な「現在真空パック」をしてみたいんです。
そういうコラージュをしてみたいんです。

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