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ワセリンとメンソレータム

ある人は語る

別れた妻は肌のきれいな人で
日焼けしないように用心して
肌には化粧品も使わないでいた
一日一回、洗顔石けんだけ

あるお店で、お肌がきれいねー、
どうやってお手入れしているのと聞かれて
いえなにも
何もしないからいいんだと思いますという

何かでトラブルがあったときはワセリン
血行が悪そうなときはメンソレータムを
使うことがある

*****
我々老人は冬になるとワセリンが手放せない
かさかさしてかゆくなる部分に塗る

ひっかいていると気持ちがいいが
いけない

脳波を見れば自慰に似た脳波ではないかと思う

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ネガティブな情念の人間

暗い、ネガティブな情念の人間は存在する
人に嫌われつつしつこくまとわりつくだけが人生のようだ

その人が私は明るくてあっさりしているの
などと言うから腰が抜ける

接した人の誰に聞いても
いいところも見つからない

隠れて善行でもしていたらいいのに

このタイプの人は現世での人間関係では救われないのだと思う
ただ神の前に敬虔でありなさいとアドバイスしたい

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ソニーでも解雇

トヨタ、IBMと続いて今度はソニーで大量解雇

定期的に一挙に解雇しないと
能率の悪い層がたまってしまうから
どさくさに紛れて解雇する

解雇されたら不景気のせいだと言えるから
世間体は少しはいい

IBMの1000人に対して8倍の8000人。
主力のエレクトロニクス部門16万人中の5%。

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人生は奥が深い

問題は一個一個片付けるしかないですね
とまともなことを話す

8丁目で雑談
パートナーが家を出て行ってしまい
食事も偏ってきたし掃除も洗濯もだんだんうんざりしてきたし
何より生き甲斐が感じられないので
いっそのこと私も家を出て自由にしようかと思っている
それなら文句はないだろう
おあいこだから
おやおやと思い少しブレーキをかける

余計なことを勘ぐられませんかねというと
実際何もしなければいいじゃありませんか
立証責任は向こうにある

もし向こうが帰ってくるようなら同居する
帰らないうちは私も自由な暮らしをする
それならいいはずではないか

いやいやそれはまた刺激するだけでしょう
話がややこしくなるだけですよ、多分

でももうこうなってくると
いったい何を目的でこんな時間を過ごしているのか分かりませんね
というので
それもそうだなと同情する

女性はしんみり聞いていて
私でよかったらできることはしたいのよ
なんて言っている

捨てる神あれば
拾う神ありで
何が幸せかは分からないものだ

人生は奥が深い

こんな程度のことは別段深くもないか

傘がないとか言い借りて帰った様子だった

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理論精神医学

理論物理学と実験物理学に別れているのだから
理論精神医学であってもいいのだと思う

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愛してると繰り返した私に 

歳にも似合わず
私は少年だった

心に満ちている思いを込めて
愛してると繰り返した
その他にはどんな言葉も正しくないようだった

それは遠い日の夏の終わり
その日も波が白く砕けていた
少し歩いて少し座った

江ノ島を背にして
サーファーは波を待っている
夕陽が横から射していた

愛していると繰り返した私に
その人は髪を揺らし笑った
その様子は私に既視感をもたらした

ああ いつか この場面を 経験したことがある
あれはいい思い出だ
多分この場面もいい思い出になるだろう
それだけで諦めなければならないのだ

それは若々しく肯定的で健やかな笑いだった
そのことがいまも私を慰める
髪は揺れ
瞳はやさしく濡れて
そこで時間が途切れている

いま思うのだが
それはあの人の大人の分別というものだった

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自分を正す

医者よ 自分を癒せ

法律家よ 自分を正せ

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町田康「くっすん大黒」

小説 あるいは 語り口
思想的 あるいは イメージの新しい構築などあるわけでもない
たとえて言えば 新しい語り口
いや 新しくもない 昔からある、ある典型的な語り口の芸
とでも言えばいいのか

これはすごく大変な技術で
才能も必要だ
マネができない芸

最近はマネができる芸が多すぎるではないか

ましてやコピーして貼り付ければなにがしかの達成はできてしまう

そんな中でこの文章は明らかに芸であると思わせられる

くっすん大黒の語り主は、三年前のある日、ふと、働くのはいやだな、毎日ぶらぶらして暮らしたいな、と思い立った。
一時は趣味が大切と思い、写経などしてみたのだけれど、
趣味なんて考えた自分が馬鹿だった。やはり、なにもしないのが
一番だと、反省し、この三年というもの、
毎日、酒を飲んでぶらぶらしていたのである。

なんて言うような話で、このあといろんなことが起こって、
それを話すような、くだを巻くような、語りの文体で飽きさせない。
歌手なんか、オリジナルの歌詞、メロディー、編曲、がなくても、
歌い方、衣装、いろんなところでこれはとってもオリジナルと感じさせることができる。

こんな物を読むと、読書は体験なのだと、納得できる。

「くっすん大黒」を漢字変換しようとしたら
屈すんだ異国
と出た。最近自分の使った語彙傾向で言えば、そうなるということだろう。

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卑劣でも人に好かれたいとは

人間と人間は
やっていくにも限界があります。

卑劣な人間でしかも人に好かれるとは無理な相談。
一人で生きていくがよろしい。

他人を断罪するより先に
まず自分を告発して断罪してはいかがだろうか。

少しはいい人生になる。

自分はいつも正しいと信じているなら
一種の病気である。

自分の親をそんなにも悪くいうくせに
自分はその親にそっくりではないか
なぜ気づかない?

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ワーキングプア 職場における心の病気

まじめに一所懸命働いてもワーキングプア

職場では心の病気の蔓延と慢性化

親の学歴と年収で子供の将来が決まる

落ちこぼれたらワーキングプア

浮かび上がるチャンスはかなり少ない

*****
以上のような暗い構図が言われ続けている。

一方で、
すべては個人の努力が足りないのだ
努力もしないで国にクレクレとせがんでいる
生活保護のあり方が間違いだ、必要だけれども、制度設計が悪い
お金を上げるのではなく田舎に共同農業作業場をつくりそこに収容する
やる気のある人は仕事をしながら技能を身につけ勉強する
実際国際比較すれば日本はかなり平等社会
機会の平等はかなり確保されている
むしろ能力ある者のやる気をなくしている社会のあり方が問題だ
能力上位者の国際競争力の劣化が問題

など、逆の論点も挙げられている。

*****
きちんと働ける人はどの企業でも欲しいと思うのだが
それは間違っているのだろうか。



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×経験者

とにかく、一度でも離婚したということは、
永遠の約束をしたくせに、
平気でそれを破棄した人ということで、
あまり褒められたことではない。

聞いてみると
みんながみんな、

私の場合は相手が想像外に悪かった

と言っている

多分向こうもそう言っている

真相はもっと難しい話のようだ

私は一度約束したら
破らない人でいようと思う

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堀辰雄

急に何処というあてもない
冬の旅がしたくなったのです

『菜穂子』 堀辰雄

*****
堀辰雄はいまでもなぜか心を締め付ける

高校の時、国語の女性教師が堀辰雄の風立ちぬを紹介してくれた。
高二の夏休みに読んでいた覚えがある。
あの暑くてうっとりした感覚がいまも蘇る。



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ただ現世に、まづあるべきようにてあらんといふ者なり

われは後世たすからんといふ者にあらず、
ただ現世に、まづあるべきようにてあらんといふ者なり
 
住職
『栂尾明恵上人遺訓』 明恵

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太宰治

太宰治

自分には幸福も不幸もありません。
ただ、一切は過ぎて行きます。
自分が今まで阿鼻叫喚で生きて来た
所謂『人間』の世界に於いて、
たった一つ、真理らしく思はれたのは、
それだけでした。
ただ、一さいは過ぎて行きます
 
『人間失格』

人間は恋と革命のために生まれて来たのだ

『斜陽』

死のうと思っていた。
ことしの正月、よそから着物を一反もらつた。
お年玉としてである。
着物の布地は麻であつた。
鼠色のこまかい縞目が織りこめられていた。
これは夏に着る着物であらう。
夏まで生きていようと思つた

『葉』

愛することは、いのちがけだよ

『雌について』

本当の気品というものは、
真黒いどっしりした大きい岩に白菊一輪だ

『津軽』

騙される人よりも、
騙す人のほうが、数十倍苦しいさ

『かすかな声』

わが身にうしろ暗いところが
一つも無くて生きていく事は、
不可能だと思いました

『ヴィヨンの妻』

人非人でもいいじゃないの。
私たちは、生きていさえすればいいのよ

『ヴィヨンの妻』

信じられない。僕の疑惑は、
僕が死ぬまで持ちつづける

『新ハムレット』

好奇心を爆発させるのも冒険、
また、好奇心を抑制するのも、
やっぱり冒険、どちらも危険さ。
人には、宿命というものがあるんだよ

『お伽草子』

あなたに助けられたから
好きというわけでも無いし、
あなたが風流人だから
好きというのでも無い。
ただ、ふっと好きなんだ

『お伽草子』

疑いながら、ためしに右へ曲るのも、
信じて断乎として右へ曲るのも、
その運命は同じ事です。
どっちにしたって
引き返すことは出来ないんだ

『お伽草子』

あなたはさっきから、乙姫の居所を
前方にばかり求めていらっしゃる。
ここにあなたの重大なる誤謬が
存在していたわけだ。
なぜ、あなたは頭上を見ないのです。
また、脚下を見ないのです

『お伽草子』

そうして、浦島は、やがて飽きた。
許される事に飽きたのかも知れない。
陸上の貧しい生活が恋しくなった。
お互い他人の批評を気にして、
泣いたり怒ったり、
ケチにこそこそ暮している陸上の人たちが、
たまらなく可憐で、そうして、
何だか美しいもののようにさえ思われて来た

『お伽草子』

しかし、私は陸上の人間だ。
どんなに安楽な暮しをしていても、
自分の家が、自分の里が、
自分の頭の片隅にこびりついて離れぬ

『お伽草子』

他の生き物には絶対に無くて、
人間にだけあるもの。
それはね、ひめごと、というものよ

『斜陽』

不良とは、
優しさの事ではないかしら

『斜陽』

私には、是非とも、
戦いとらなければならないものがあった。
新しい倫理。
いいえ、そう言っても偽善めく。
恋。
それだけだ

『斜陽』

けれども私たちは、
古い道徳とどこまでも争い、
太陽のように生きるつもりです。
どうか、あなたも、あなたの闘いを
たたかい続けて下さいまし

『斜陽』

じぶんで、したことは、そのように、はっきり言わなければ、
かくめいも何も、おこなわれません。
じぶんで、そうしても、他のおこないをしたく思って、
にんげんは、こうしなければならぬ、などとおっしゃっているうちは、
にんげんの底からの革命が、いつまでも、できないのです

『ロマネスク』

生活人の強さというのは、
はっきりノオと言える勇気ですね

『未帰還の友に』

私には、誇るべき何もない。
学問もない。才能もない。
肉体よごれて、心もまずしい。
けれども、苦悩だけは、その青年たちに、
先生、と言われて、だまってそれを
受けていいくらいの苦悩は、経て来た。
たったそれだけ。
藁一すじの自負である

『富嶽百景』

怒涛に飛び込む思いで、
愛の言葉を叫ぶところに、
愛の実体があるのだ

『新ハムレット』

美しさに内容なんてあってたまるものか。
純粋の美しさは、
いつも無意味で、無道徳だ

『女生徒』

真実は行為だ。
愛情も行為だ。
表現のない真実なんてありゃしない

『火の鳥』

人間なんて、そんなにたくさん、
あれもこれも、できるもんじゃないのだ。
しのんで、しのんで、
つつましくやってさえゆけば、
渡る世間に鬼はない。
それは信じなければいけないよ

過ぎ去ったことは、忘れろ。
さういっても、無理かもしれぬが、
しかし人間は、何か一つ
触れてはならぬ深い傷を背負って、
それでも、堪えてそしらぬふりをして
生きているのではないのか。
おれは、さう思う

まじめに努力して行くだけだ。
これからは、単純に、
正直に行動しよう。
知らない事は、知らないと言おう。
出来ないことは、
出来ないと正直に言おう。
思わせ振りを捨てたならば、
人生は、意外にもへいたんなことらしい

『正義と微笑』

私はなんにも知りません。
しかし、伸びて行く方向に
陽が当たるようです

『パンドラの函』

真の正義とは、
親分も無し、子分も無し、
そうして自分も弱くて、
何処かに収容されてしまう姿において
認められる

不平を言うな。
だまって信じて、ついて行け。
オアシスありと人の言う

生まれて来てよかったと、
ああ、いのちを、人間を、世の中を、
よろこんでみとうございます

『生と死と』

神は在る。きっと在る。
人間到るところ青山。
見るべし、無抵抗主義の成果を。
私は自分を幸福な男だと思った。
悲しみは金を出して買え、
という言葉が在る。
青空は牢屋の窓から見た時に
最も美しい、とか。
感謝である。
この薔薇の生きている限り、
私は心の王者だと、一瞬思った

『善蔵を思う』

人生の出発は、つねにあいまい。
まず試みよ。
破局の次にも、春は来る。
桜の園を取りかへす術なきや

それだから、走るのだ。
信じられているから走るのだ。
間に合う、間に合わぬは
問題でないのだ

『走れメロス』

最後の死力を尽して、
メロスは走った。
メロスの頭は、からっぽだ。
何一つ考えていない。
ただ、わけのわからぬ
大きな力にひきずられて走った

『走れメロス』

信実とは、決して空虚な妄想ではなかった

『走れメロス』

間に合う、間に合わぬは問題ではないのだ。
人の命も問題でないのだ。
私は、なんだか、もっと恐ろしく
大きいものの為に走っているのだ

『走れメロス』

おまえの兄の、一ばんきらいなものは、
人を疑う事と、それから、嘘をつく事だ。
おまえも、それは知っているね

『走れメロス』

なぜ生きていなければいけないのか、
その問に悩んでいるうちは、私たち、
朝の光を見ることができませぬ。
そうして、私たちを苦しめているのは、
ただ、この問ひとつに尽きているようでございます

これからどんどん生長しても、
少年たちよ、容貌には必ず無関心に、
煙草を吸わず、お酒もおまつり以外には飲まず、
そうして、内気でちょっとおしゃれな娘さんに
気永に惚れなさい

『美男子と煙草』

鎖につながれたら、鎖のまま歩く。
十字架に張りつけられたら、十字架のまま歩く。
牢屋に入れられたら、牢屋を破らず、牢屋のまま歩く

『一日の労苦』

ああ、古典的完成、古典的秩序、
私は君に、死ぬるばかりのくるしい
恋着の思いをこめて敬礼する。
そうして、言う。さようなら

『一日の労苦』

*****
こうして並べてみるとなるほどさすがに太宰は太宰である

この人はこうした短い章句の中にきらめくものがあり、これを核に文章を構成している気がする。

若い頃から太宰は知ってはいたが
若いときほど嫌悪して無共感でいた
年をとるほど許せる気分になっている
こんな人がいても別にいいだろうと思っている

実際この人は何をしたのかといえば
文章を少し書いてその一部は教科書に載り
一部は乙女たちの愛読書となり
しかし現実の人生で何も達成しなかった

でもそのことが悪いのではなくて
それで大いに結構だと思う



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改名

渡辺えりこさんは苦労しすぎたので
改名して
渡辺えりにしたそうです。

名前を変えるというのも、手ではある。

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甘やかされてきたから、自分がいつも1番でないと気がすまない

甘やかされてきたから、自分がいつも1番でないと気がすまない
こういう人はこれからますます増えるでしょう

こういう人が増えてくると
周囲の人も引きずられて
このような自己愛的な性質を帯びてきます
大人の態度をとっていることは損だと思い始めます

ますます社会全体が未熟で自分本位になります

さらには老人が増えることです
老人は性格が穏やかになることもありますが
逆に性格の一部が拡大されてしまうことがあります
また自分が社会から取り残されてゆく感覚、
身体機能が次第に失われる寂しさ、
いろいろ重なり合って、一言で言って自分中心になることがあります

少子高齢化は少子の面で未熟な自己愛を保存し
高齢化の面で不安に彩られた自己愛を促進します。

自分がいつも1番でないと気がすまない
という側面でいえば、老人は会議の席でいつも自分が一番尊重されていないと気が済まない
困ったものです

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成果主義

 ジャパン・アズ・ナンバーワンと呼ばれた頃、日本企業の多くは年功序列的な処遇を採用しており、その背景には、「安全・安心」が動機付けになるという時代背景や社員の考え方があった。また、年功序列的な処遇制度においては、等級制度などの制度化で序列が価値観として徹底され、それを上がることが中長期的コミットメントや組織求心力にもつながっていった。この時期には、目に見える「等級」などの“制度”化によってやる気を引き出していた。

 しかし、90年代に入り、バブルが崩壊すると、誰もが昇格できるというわけではなくなった。職能資格制度、専門職制度などの制度的序列上昇にやる気の源泉を求めることは明らかに難しくなった。

 そこで、多くの企業は成果主義的な処遇にシフトしていった。このシフトに対して社員は、「がんばったらがんばった分だけ報酬が得られる」として歓迎した。

 しかし、2000年代初頭に入り、成果主義の流れは行き詰まってきた。「成果に応じて給与が上がる」と言われても魅力を感じなくなってきているのである。1990年代以前は年功序列的な処遇が定着しており不公平感があったため意味があったと考えられるが、年功序列的な処遇が多くの企業で崩壊している現在では、社員に成果主義は魅力的に映らない。

 また、成果主義を導入した結果、モラールがダウンするなどの問題も発生している。結局、成果主義も、年功序列的な処遇から大きな変化をもたらしたと捉えられてきたが、その実は単なる「制度」の置き換えに過ぎなかったのである。制度化することによって「やる気」を引き出すこと=外発的動機付けに頼っていてもやる気は引き出せないということが分かってきたのである。

*****
上記記事があり、
年功序列型と成果主義型が比較されて、いずれも欠点あり、次は何かと、いかにも経済関係の雑誌らしく性急に展開する。

*****
昔の話、ある程度大きな組織で年功序列を崩してしまうと周囲からの不満が噴出して抑えきれなかったようだった。
能力主義の抜擢も、どんな制度ならば可能なのか、いろいろ模索して、結局できないとわかり、現在の省庁の年功序列型に落ち着いていると思う。
省庁は年功序列を維持するために天下りが必要だったし、それができない企業では、成果主義が必要だった。
年功序列とはいっても、同期の間の競争には成果主義が採用されていたわけで、その範囲と比率の変更ということができる。

成果主義の限界は、もともと成果を測定できない部門が会社には数多くあるのであって、そこでの成果と、成果が目に見えやすい部門の成果と、どのように比較できるのかという問題、また、成果に対してどれだけの報酬を分配するかの問題、このあたりは制度として未熟で、働く人には多くのストレスを生み出していると思われる。

*****
業務成果の一つ一つの妥当なポイントをつけて、それを総合して成果とすれば一番いいのだけれど、簡単ではない。
大きなくくりでいえば、市場主義経済は、お金を共同の物差しとして、お互いの成果を測定しあっている。
それと同じことを会社内にも持ち込めないかということだ。

考えてみれば、自分の労働と報酬を、個別に交渉できれば、それが市場主義ということになる。
成果主義などといわないで、上司とは、自分の給料を決める人なのだと、頭から納得してかかればいいのだろうかと思う。
その人に誤解されたら、おしまい。

自営業の人はその通りのことになっている。顧客は給料を払ってくれる人である。その人に誤解されたら、給料はもらえない。本当は自分が正しいとか、そんなことはお話にもならない。顧客に誤解されない商売の仕方を工夫するしかないのだ。
それと同じ水準で、企業内の個人経営者になりきれるかということだ。自分の仕事の市場価値はどのくらいなのかを測定すること。
しかしその場合は、そこまで客観的に自分を測定できる人は少ないだろう。
自分の能力としては何があるのか、あげられる人は少ない。それが実際いくらの給料に値するのかを測定できる人も少ない。
そこまでの意識がある人ならば、起業した方が話が早いかもしれないくらいだ。

派遣労働者が使い捨てとか安い労働力とかいわれて雇用調整弁といわれているが、非常に能力の高い派遣というものもあるはずで、その場合には、これだけの仕事でこれだけの報酬と個別に契約して、それで会社を渡り歩くこともできるはずだ。
多くの場合は、専門会社を設立して、仕事を請け負う方が形がすっきりすると思うけれど。

*****
結局、成果主義をよく理解して成果主義がいいという人は、独立した方がいい。
小企業で独立しても仕方がないというのなら、まず銀行にでも入って、そこから大企業幹部として派遣されるのがいいだろう。
有能なコンサルタントとかアドバイザーとかの腕を金融系でもシンクタンク系でもいいから磨くのもいいかもしれない。その後でいきなり経営陣に迎えられるのがいい。
下っ端の仕事はしないで、いきなり経営の研修・修行を続けて、経営の専門家になるのである。
法律の専門家、会計の専門家として力をつけるのもいい。

そのような形でなければ、会社にいても、出世するということも難しいような具合になっている。
大企業の下っ端で修行していても、経営版の仕事とはほとんど関係がないと思われている。
それよりも、たとえばアメリカの金融会社やシンクタンクでしばらく仕事をした方が、経営者として適格だと思われるような面がある。
最初から経営の専門家のコースができている。



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核兵器の廃絶を目指す新たな運動「グローバルゼロ(Global Zero)」

【12月10日 AFP】世界の政治や軍事、経済、市民活動などの有識者およそ100人が9日、フランス・パリ(Paris)で核兵器の廃絶を目指す新たな運動「グローバルゼロ(Global Zero)」を創設した。

「グローバルゼロ」宣言は、目標の日程までに核兵器を廃絶するため、検証可能で拘束力を伴う合意を呼びかけるもので、過去30年間の世界の外交政策における要人らが支持を表明した。

 グローバルゼロは会合後に声明を発表し、「核拡散や核テロの脅威を前に、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相やバラク・オバマ(Barack Obama)次期米大統領など各国政府指導者らは、核兵器廃絶を求める声を強めてきた」と述べた。

「グロバールゼロ」宣言には、旧ソ連のミハイル・ゴルバチョフ(Mikhail Gorbachev)元大統領やスウェーデンのカール・ビルト(Carl Bildt)外相、ジミー・カーター(Jimmy Carter)元米大統領、バングラデシュのノーベル平和賞受賞者ムハマド・ユヌス(Muhammad Yunus)氏、南アフリカのノーベル平和賞受賞者デズモンド・ツツ(Desmond Tutu)元大司教、アラブ連盟(Arab League)のアムル・ムーサ(Amr Moussa)事務局長らが署名した。

 また、インド軍、パキスタン軍の元司令官らも参加。中国からは、軍事研究機関の戦略担当者で人民解放軍(People's Liberation ArmyPLA)の元少将Peng Guangqian氏など、複数の有力な元外交官らが出席した。

「グローバルゼロ」のウェブサイト(www.globalzero.org)では、有識者らが署名したものと同じ宣言文に誰でも署名することができる。(c)AFP



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米ドルからシフトする先は日本円と金か

金融素人を悩ませている金融危機であるが
オバマが当選したのはいいとして、ここしばらくは米ドルの決定的下落が近いという観測である。
長い間米ドル中心の生活をしていた私などからすれば考えられない話なのであるが、
こう連続して言われてしまうとだんだんそういうものかと思わざるを得ない。

オバマが大統領になってからあと中東かもしれない地域で国際的な危機発生が言われていて
実際お金のなくなりつつある米国を締め付けようという話らしい
一方では金融機関は救済するが米国当局は莫大な借金をして財政破綻するシナリオばかり言われていて
そうでないシナリオを見せて欲しいものだ

グリーン・ニューディールで積極財政をしたとしても、そのことが破綻しつつある財政を
立て直すわけではないようだ
借金がどうであろうと米国民の生きていかなければならないから
グリーン・ニューディールもやらないよりはいいだろうが
日本がいい先生だと言っているのは不気味で
いくらでも借金をするつもりにらしい

米ドルからシフトする先は日本円と金が言われていて
金本位制に似たものになるかとも言われている

中国の動向はどうかがよく分からない

いずれにしてもドル安円高は私としては望まないシナリオなのだが
現実がそう動くのであれば対策を立てる必要はある

といってもそれで困るわけだが
困るのも困るのでばっさり行った方がいいのかもしれない
ドルを売って金に替える、2年ほどは置いておく、それでどうだろう



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